七たび生まれかわろうと わたしは信用金庫につとめるだろう
田舎の 山あいの町の 小さな信用金庫に
けして気取ることもなく、ヨレヨレの安いスーツで
バイクにまたがり 東へ西へ忙しく働き
いつも方言丸出しの朴訥な男で
気の利いたことも出来ぬのだが
それでも いつもお客様の幸せを心から願っている
お客様がちょっと嬉しいと笑うことが とても大きな喜びであると考えている
出会ったご縁を大切に、一生涯のお付き合いを体ごとお願いしていく
そんな信金マンを目指すだろう
けして明るく大きな光りではないが
自分の周りしか照らせない 街灯のように
たいした仕事もできないだろうが
それでも 仕事が終わると
清々しい風が吹く意味を ちゃんとわかっている
そんな信金マンであることを 願うだろう
人が支えあって生きているということ
人の心の傷みを知っているということ
お客様のお世話をすることで 自分が成長できること
そんな日常のことを よくわかっていて
さらには 大銀行なんかは絶対にできない
よろず相談所のような 心の陽だまりや
沖を往く船の安全を願って灯りを燈す
絶海の孤島の灯台のような
そんな信用金庫を いつも 熱く心に描き
毎日働いているだろう
人情の機微に通じて 泪もろく
色んな悩みに苦しむお客様に そっと寄り添う
そんな信金マンであり続けるだろう
七たび生まれかわったとしても
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