今回の視察研修旅行のメーンイベント
日本企業が600社ほど進出しているというアマタ工業団地の視察
佐賀鉄工所タイランドにお邪魔させて頂いた。
前の社長さんは大町町のご出身でゴルフをご一緒させて頂いたこともあったが、今度の社長さんは藤沢工場から赴かれたとのこと。
単身赴任だということで、「大変ですね・・・。」
と申し上げたところ、
「慣れればタイも中々いいですよと即答された。」
そりゃそうだろう・・・・。なにしろ月に10万円もあればプール付きの家にメイドを一人雇って悠々たる生活が送れるのだ。
ここの工場敷地は2万3千坪、約400名の社員が働いているのだが、日本人スタッフは僅か7人なのだという。
工場内はキチンと整理整頓がなされていて、規律が行き届いていることが窺い知れる。
総務のオフィス、タイ人の優秀な人材が採用されているのだという。
ここの工業団地全体では約10万人の従業者がいるという。工業団地というよりかは武雄市全体がという規模
工場の玄関にはタイの王様の写真が掲げてある。
タイは王国なのだ。
自動車部品のネジを作っているのだが、この工場は主にHONDA車のものをメインに受注に応じている。
本数は1本多くても、少なくてもいけないのだという。
それが納品者たるものの使命だから、本数のチェックは完璧を期する。
売上金まですべてオープンにしてある。
説明も極めて丁寧で親切そのものであった。
ラインの人事配置は顔写真入りでキチンと整理されていた。さすが優良製造業さんではある。
始業は8時半から・・・・ちゃんとラジオ体操もやるのだと・・・・。
人手不足が悩みの種で、少しでも労働条件が良い会社があると、さっさと転職していくのだという。
文系の人間には、このラインというのがどうも苦手
整理整頓の見事さは申し分なし・・・・そんなところばかり見てしまう。
因みにラインは日本とあまり変わらないのだが、タイは労賃が安い分手作業の部分が少し多いとのことであった。
一昨年の水害はこの工場までは及ばなかったものの、肝心のディラーの組立工場がやられてしまい、その年は売上が25%程度ダウンしたとのことであった。
遠い南の国で、日本企業は頑張っているのである。
佐賀鉄工所さま誠にありがとうございました。