風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

虫の声と妻の声・・・二つの音楽会から

2013年08月25日 23時59分33秒 | 風竿の音楽夜話

我が家のバスルームの出窓の下では、毎日一流演奏家がライブを・・・・・

色んな秋の虫が奏でるシンフォニーに・・・・

湯船に浸りながら耳を澄ますのが、この時期の贅沢な愉しみなんである。

「虫の声」という童謡は実に、云い得て妙の楽曲だと改めて納得する。

これで何の虫が奏でる音楽かがよく判るからである。

マツムシは・・・・チンチロチンチロチンチロリン

スズムシは・・・・リンリンリンリンリーンリン

コオロギは・・・・キリキリキリキリキリ

馬追い虫は・・・・チョンチョンチョンチョンスイーッチョン

クツワ虫はガチャガチャガチャガチャガッチャガチャ

ああ面白い虫の声


 

土曜日は東洋館で嫁さんのピアノ教室の発表会

私は音響兼カメラマン兼ギター演奏家でお手伝い

幼時から大人まで、彼女の関わり方が実に見事であると感心しきりであった。

くっ付き過ぎず離れ過ぎず、生徒さんの自主性を尊重して、なおかつ音楽の愉しさも教えているのだ。

 

「美香さん、中々やるじゃん・・・・。」ってこっそり思ったものだ。

音楽教室「まつや」の二年に一度の大イベント

プログラムが20近くもあり、記念品から花のプレゼント、生徒さんの選曲などなど、準備は相当大変だったらしいのだが、私には一切愚痴の一つもこぼさず、自分一人で頑張ってきたんである。

私はただ黙って見守るだけのここ数日であったのだが、それは可哀相なくらいに神経を遣っていた。

私が関わる音楽とはちょっとジャンルが違いすぎるのだが、それでも、少しでも彼女の負担を吸収してあげたかった。

 

生徒さんたちの演奏はとても素晴らしかった。

特に、幼児のピアノのタッチの強さには魅かれるものがあった。

「間違ってもいいから、最後まであきらめずにがんばりましょうね・・・・。」

妻が冒頭の挨拶で発した言葉である。

「うーん、たしかに・・・・人生もそうだね。」

PAブースで、心の中で頷きながら同意した私なんである。