日曜日からとんでもない雨なんである。
せっかく新しい自転車を買ったのに、どこにも出かけられないのだ。
ということで、一日出窓の景色をボーッと眺めて暮らしていた。
ところが意外にもこの見慣れた出窓の世界が、一幅の絵のように美しいことに気がついたから、ちょっと得した気分
なんかポートレイトぽいではないか・・・・。
似非写真家にでもなったようなご満悦で、自己満足の世界に浸ることになった。
環境に順応するのが私の特技であるからして、そこそこに面目躍如なんである。
一刻一刻我が家の出窓は表情を変える。
そう、景色が、まるで感情を持って生きているかのような錯覚に陥るくらいにだ。
いやぁ・・・田舎に住んで本当に良かったと心からそう思ったものだ。
当時の武雄市長から
「お前、市外に転出するのか!」
・・・・と随分諌められたものだったが、武雄市内から車でわずか8分の別天地
塩田町久間のぞえ、はなかなかよいところなんである。
家の北側は大きな湖、東側は公園、南側と西側は6メートルの道路を隔てていて、快適な居住空間なのである。
そんなことから、夜中にピアノを弾いて放言高歌しても、隣近所には聞こえないらしい。
ここは、わが人生の「はらいそ」なのだ。
終の棲み家だと思って建てた家も、もう築14年目に入った。
建てるその時に拘ったのがこの出窓なんである。
特注のアクリルガラスが二枚
まるで映画のスクリーンを観ているようだといえば、ちょっと大袈裟なのだが、
たまの休みにただボーッとして過ごすのも、中々良いものだ。
そして一人ではなく、二人で眺める風景はまた格別なんである。
幸せとは、案外こんな身近なところにあるのかも知れない。
近くのスーパーに一緒に買い物に行ったり、道の駅で採れ立ての野菜を物色したり・・・・・。
平凡な中の非凡というか・・・大切にしなくてはならないと思う。
それにしても、せっかく買った木製の自転車でおでかけ出来ないとは・・・・。