風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

上り坂と下り坂

2013年01月09日 23時59分40秒 | 風竿日記

やみくもに坂道を息をきらしながら上ってきた。

色んなことにチャレンジしながら、失敗しては、また繰り返して

これでもか、これでもかと歯を食いしばって上ってきた。

今にして思えば、失敗した時の方が得たものも大きいように思う。

失敗すると人の痛みが判るようになるからだろうか。

だとすれば、沈んだ時がチャンスということになろうか・・・。

一年がやたらと早いのは、下り坂なのだからだろうか・・・・。

「あっ!」という間に平成24年は終わり、静かに正月を迎えて、今日はもう1月も9日なんである。

そのうちに春が来て、夏が勝手にやってくると、秋風が吹き始め、やがて木枯らしに替わり、そして「良いお年を・・・」ということになるのだ。

そんな季節の移ろいに晒されて、頑張っていた我が家の外壁をリニューアルすることにした。

屋根瓦は昨年済ませていたので、今年は外壁にした。

ついでに擁壁もプロに水洗いして貰ったのだが、驚くほど綺麗になった。

そこで、新築当時を思い出したのである。

自分の家を持てた時の感動が少し甦る。

ほんの13年ほども前のことなのに、もう遠い昔のような気がするのはどうしてなのだろうか・・・。

 

今年はモノを始末しようと決めた。

我が家にはモノが多すぎる。

趣味にまかせて収集してきたギターが50本ほど・・・。

ピアノとキーボードが4台

ギターアンプが10台

オークションで売り捌こうか、欲しい人にあげるか。

服も多すぎる。1年間袖を通さなかった服は処分すべし。

 

下り坂の人生は逆算の人生だといわれるが、かの田中正造のごとく、死んだときの枕元にはズタ袋に一冊の聖書と石ころだけだったと聞いた。

そんな風にはできないだろうけれど、物欲を少し抑えて、徐々に身支度を整えておくことも考えねばなるまい。

山ほどもある、まだやりたいこと

これも少し厳選しなくてはなるまい。

逆算して、味わい深く枯れていくという、

下り坂の人生を生き切る術を、身に付けねばならないのだと思うのである。

 

 

捨てきれぬ荷物の重さ まえうしろ

                          種田山頭火