こんどの震災で見事に流されてしまった日常の平穏な日々
「棲んでいた家は・・・跡形もないんだぁもんね・・・・。」
岩手の友人は電話の向こうで声を震わせた。
母親を失った彼に対して
どこを探しても、何のなぐさめの言葉も持ち合わせていない私。
45歳過ぎてからやっと家を建てた私
猫の額ほどの土地に分不相応な広い家
町から所有権移転登記を行い、晴れて自分の物になった時は
何か妙に嬉しかったものである。
しかし、今度の震災と津波でしみじみと思わされた。
自分の土地だなんて思っていたけれど、
所詮、地球の上のこと
すべては地球からの「おあずかりもの」なんだよなぁと・・・・。