風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

アイビーなひと

2011年05月10日 23時59分59秒 | 風竿日記

実は10年ほど前に、

ガラスコップの中で生息していた、ひと枝のアイビーを

デイアジョンのマスターから貰ってきて、玄関の花壇に無造作に植えていたんである。

それが拙宅の玄関のレンガ塀を、やんわりと、さりげなく包み込んでくれている。

デイアジョンのマスターI氏、彼は、

解放的で享楽的な自由の国、米国よりも

ビートルズの生まれ故郷で

伝統を重んじ、厳格な紳士の多いとされる英国の方がお好きなようで、

31歳で始めたと言う店作りも、実に英国風なんであるが、

だからという訳でもなかろうが、店内には観葉植物が多いんである。

とりわけアイビーが・・・・・・。

このアイビー、英語では「English ivy」という位だから

どうしても、その英国をイメージしてしまう。

そしてそれは私の中でそのまま、デイアジョンのマスターのイメージとも重なり合ってくるんである。

この観葉植物は寒さに強く、地を這って生きているかと思えば、塀をつたい高く登ろうともする。

他のつた科の植物とは違い、スルスルとは成長しないのでけして邪魔にはならない。

ここがアイビーのいいところ・・・・・。

それでいていつも青々と清々しく、若々しくしている。

万事派手で、自由闊達な米国とは違い、

厳格で年中寒く、しかもコバルト色の低い雲が垂れ込め、いつも霧に覆われているような英国を彷彿させるくせに、

無理をせず、自然で、まったく取り繕いが無く、清潔で清々しく青々としたアイビーカラーのような人

人に例えるならば、まさにこのアイビーのごとくありたいものだ。

愛犬レオンも ワン」 (そうだその通り) と云っておりまする。


さくらんぼうのためいき

2011年05月10日 01時12分36秒 | 風竿日記

あろうことか 

たわわに 

さくらんぼうは 

わが庭を 

占領せしめた

まるで

厚木の飛行場に降り立った

「真っ赤あさー」みたいに

そして思わぬ収獲に

ほくそえむ初老の親父が

さくらんぼうに託して

想いを届ける相手様を

描きつつ

ステンレスのボールに

一粒また一粒と

光り輝く赤いほっぺを

押し込んでいく

今日贈られた貴方

そう、貴方ですよ

貴方は幸運な人です

ささやかな我が家の庭の春を

全部お持ち帰りなのですからね

そして貴方の笑顔を、

フフフッと

思い描きながら

一粒一粒 

夢中になって もいだ 

今年のさくらんぼうの

甘酸っぱい味は

いかがでしたでしょう

 

 明日も早起きして

さくらんぼうと会話しましょう

ひとさまのために 収獲する

喜びを噛み締めながら