風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

ガン撲滅推進市民大会実行委員会

2009年09月25日 23時59分21秒 | 風竿日記

今日は武雄市にとってとても大切な日でした。

ガン撲滅ムーブメントに点火された記念すべき日なのです。

はるばる下松市から「周南いのちを考える会」代表前川育先生をお迎えして、武雄市ガン撲滅推進市民大会の実行委員の皆さんと前川さんの、ガンにまつわる尊い活動の源泉のお話を拝聴しました。

冒頭、樋渡市長のとても熱い、行政執行者としてのガン撲滅運動に関するお話があり、その後前川先生の素晴らしいご講演を頂きました。

前川先生はご自身も三度のガン宣告を乗り越えられ、ご自身のお体の中のガンとも闘いながら、世の中のガン患者さんのご相談に幅広く応じていける組織を創設され(周南いのちを考える会)まるでマザー・テレサのような無私のボランティアに、自分を捧げていらっしゃるとても素晴らしいお方なのです。

小さなお体の一体どこにそんな崇高なパワーを秘めていらっしゃるのかというくらいに、世の中にはびこるガン細胞と正面から向き合って、闘っていらっしゃるのです。

圧巻はご自身のご長男を小児性ガンでわずか6歳で亡くされたお話を、実にさらりとお話になること・・・・。

こんな、いたいけな6歳の幼子が天に召されるなんて、なんて残酷なんでしょう。野球をやりたかったのか、グローブを一心に見つめる「たけふみ君」

前川さんの闘うパワーの源泉はここにあるのだと思います。

1年ほど前に福岡のセミナーでご講演を拝聴したときは、僕のハンカチは涙でグショグショになりました。

但し、もうちょっとゆっくりとお話が聞けたのですが、今回は限られた持ち時間で、時計を気にしながら、お話になるお姿に申し訳なくてなりませんでした。

いつも思うのですが、大切なことは何か・・・・。

何のためにこのようなムーブメントを興しているのか・・・・。

テーマを主体性を主語を見失っては何にもならないということ。

そのための大きなモチベーションを授かっているのに・・・。

想いを伝えるために前川さんは疲れた体に鞭打って駆けつけて頂いたのに・・・・。

人間が真剣に想い、考えるときは時間など関係なく、とことん突き詰めるべきなのですが、私たちのムーブメントは、まだ受動的で、やらされている感が否めない。

結論を急ぎすぎる。形を早く造ろうとしすぎている。

無理もない11月3日には市民総ぐるみの一大イベントが控えているのだもの・・・・。

問題は深く掘れば掘るほど、いい解決策が見つかるもの

1メートルの深さの穴を掘るには、直径3メートルの穴が最低必要なのですね。だから視野を広げるためには、現状認識と問題の深堀りと論点整理のプロセスが欠かせないと思います。

まだ充分に前川さんのお話の大切な根幹のところを、理解できてはいないと思いました。だって10年間も頑張ってこられたのですから、一杯ご苦労も10年間なのです。

そして充分な議論が尽くされたとは思えませんでした。

市当局の皆さんは、とても頑張っておられたのですが、少し僕達と問題解決の意識のズレを感じました。武雄市くらし部の皆さんごめんなさいね。

ともあれ賽は投げられた。一歩踏み出せたのは大きな進歩でありますよね。

前川先生とのご縁が、田舎の地方都市でこのような形で花開こうとしていることは、不思議というより他にありません。

先生、本当に有難うございました。そして正直お若いなぁと思いましたよ。

会議を終えて前川先生を駅までお見送りして、田舎信用金庫に帰ってみると、ガンと闘病中の友人の容態が悪化しているとの悪い知らせが・・・。

      

こんな哀しい病、ガン細胞を本気でこの街から、いや地球上から追い出したい。

改めて唇を結んだのでありました。

 

牟田副議長のブログでも同様の記事が・・・・。

その後タケタクさんのブログにも深い内容の記事がアップ・・・

武雄人さんの武雄市民物語にも深い内容の記事が掲載されています。

武雄のブロガーの皆さんが、ガンについて真剣に向き合ってくれています。

 

追記

土曜日の午後、佐賀医大へ入院中の友人を見舞いに

ガンが体内で暴れているらしい。胆管がつまり黄疸症状のあと、食道に静脈瘤が・・・・。一時間彼と色んなことを話しこみ、車のドアをバタンと閉めると、いきなり「この野郎!」と叫びながら高速をぶっ飛ばして帰ってきた。

 

引き鉄を引けば 小さな花束が飛びだすような 明日を下さい

                                    笹井宏之

「些細」というブログを覗いてみて下さい。素晴らしい短歌という詩の世界が広がります。有田町の歌人、武雄高校の卒業生です。27歳で今年急逝されていますが、歌の内容がとびきり素晴らしい。直感の世界ですが、言葉に力と透明感と広がりが内包されています。