21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

就職は、学校とは違う

2016年03月03日 13時34分31秒 | Weblog
世代間ギャップが大きい

職場の集まりで飲みに行って、
「若者が挨拶に来るべきだ」とのたまう年寄り社員と
「仕事の一部なら残業代が欲しい」と考える若年社員

年寄り社員で「高度経済成長の立役者」と自尊している人がいるが、
若年社員にとっては「日本経済の失われた30年」の元凶


最近の若者は優しい。
表現を柔らかくして、「仕事の付き合いでの飲み会は断りたい」と言ったりする。
でも、別に「人付き合いが嫌い」ってわけじゃない。
本音は、「あの年寄り社員とは距離を取りたい」ってこと。「仕事の付き合い」全般が嫌なわけじゃない。「嫌いな年寄りがいる」ってだけ。



職場は学校じゃない、らしい。
1.若者にとっては、「積極的に仕事を覚えるべきだ」ってことだし、「今している仕事は5年後にはなくなっているかもしれない」ってこと。 仕事がAIやロボットに置き換わる可能性が高いし、職場自体が5年後にはないかもしれない。学校で勉強したことは「5年後には全く役に立たない」なんてことはない。若者は積極的に今の仕事を覚えていくべきだし、積極的に「5年後はどうなっているか?」を考えて変化に対応できる準備をするべきだ。

2.企業にとっては、「社内の人材育成に力を入れろ」ってこと
勉強のできない学生からでも学校は授業料をとれる。学生の能力が低くても学校は困らない。
企業は違う。仕事のできない社員にでも給料は支払わないといけない。能力の低い社員は、存在が企業への負担。そして「社員を入れ替える」ってのはリスクが高い。当たりクジを待つように、有能な人材が落ちてくるのを待っているのは非現実的だ。
 今持っている手駒を分析して、その能力の底上げを図るほうが、はるかに現実的だ。
毎日顔を合わせている社員の育てることができない管理職。その能力で、有能な人材を外部から集めてくることができるとは思えない。



「帰れ」と言われれば帰ってしまう若者
「辞めろ」と言われれば辞めてしまう若者
それだけでは何もわからない。そのまえまで毎日出勤し、毎日何時間も一緒に過ごした時間があったはずだ。何百時間も共に過ごしてきた人間関係を無視して、一瞬の事件だけを判断できない。



日本には資源がない。日本には人材しかない
日本経済の失われた30年
そこからの脱却には人材活用しかない。
日本経済が「失われた30年」から脱却できないのは、「人材活用」に何か問題があるからだ。
失われた30年の元凶と思える人達は、一度自省してもらいたい。



今の若年世代では、働き始めて職場で覚える知識のほとんどは5年後ぐらいには役に立たなくなっているだろう。だからこそ、ただ仕事を覚えるだけでなく、積極的に挑戦していく姿勢が欲しい。


社内の常識は社会の非常識、って言葉がある。
 学生気分で会社を見て「おかしい」って思うところがあったら、それが社内での常識でも社会では非常識かもしれない。ご存知の通り、日本企業では不正が絶えない。
サバ缶にサンマを入れたり、
食品産地を偽装したり、
インサイダー取引、
粉飾決算、
基礎工事での杭打ちを偽装したり、
業務上横領 等等

 一人のサラリーマンとしては不正には目をつぶるのが正しい。不正を告発しても得られるものは何もない。残念ながら、それが日本社会の現実だ。だからこそ、日本では不正が絶えないし、「失われた30年」から立ち直りの気配も見えない。



 一方で、おかしいところは「おかしい」と自由に発言できる風通しの良い企業であれば、社内改革も素直に進むし、やはり成長軌道に乗っている。 グーグルしかり、学生気分で仕事をできる環境こそが事業を成長させるのかもしれない。

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