21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

Tragedy of the commons

2008年08月07日 15時24分11秒 | Weblog
特定地域での資源の乱獲を説明する考え方で、「共有地」の悲劇と訳されることが多いですが、「共有財産」の悲劇とでも訳すべきではないでしょうか。

そして意味としては、「共有地」だから乱獲が起きる”と言うよりは「管理者不在」だから乱獲が起きる”という解釈が正しいです。

最近は地球温暖化の問題でもこの考え方が紹介されているようですが。「地球」の場合、「持ち主」が特定できないと言うのは当然のこと、環境が破壊された場合の責任者・管理者がはっきりとしていない”と言うことが問題となってくるのです。


さて、このTragedy of Commons,実は他の経済分野にも応用できる考え方です。
 例えば、「株式会社」って誰のものですか? 誰に管理責任があるのですが?ってことです。

もちろん「経営責任」となれば取締役会の問題ですし、「所有権」となれば株主のものです。でも、実際に会社を動かしているのは一般の社員です。。。そして、会社が倒産したときには社長・社員も首になれば、株主も資産を失います。そして、経営者・株主が短期の利益を追い求める可能性もあれば、社員が自己の利益を優先することもあります。

それをまとめて、管理責任は誰にあるのですか?

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