21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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「義援金」・・・・

2011年03月26日 19時39分43秒 | Weblog
災害が起きると、日本赤十字が集めたりする「義援金」

「避難所の運営」とかに使われたりすることはないそうです。。。 知りませんでした。

新しく知った情報をまとめます。



日本赤十字とかが集めた「義援金」は、

都道府県が運営する「義援金配分委員会」に、いったんプールされます。

その上で、各市町村の被害の状況に応じて、「比例分配」されます。


被災者に「現金」(もしくは口座振替)で送られるので、
支援物資(食べ物・飲み物・毛布等)になることはありません。
仮設住宅の建設に使われることもありません。
復興事業(橋や道路の建設)に使われることもありません。


公平に分配するために、厳密に市町村ごとの被害状況を検証します。
そのため、プールされた資金が実際に分配されるまでには時間がかかります。
被災後の混乱状態で義援金を使うと「公平性」に問題が出るので、被害の全容が判明してから初めて使われます。


ちなみに、「新潟県中越沖地震」の場合は、
地震が起きたのが7月16日で、義援金の分配計画がまとまったのは9月4日です。
(http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/705/581/okigienkin1,0.pdf)
被災者が受け取ったのは、それ以降です。




新潟県中越沖地震の場合は、被害がほぼ県内にとどまっており、
死者15名、
建物全壊1319棟
と被害も小さかったので、2カ月で分配までいきましたが、


今回の東日本大地震の場合、被害が広範囲におよぶため、被害の全容が判明するまでに時間がかかりそうです。消滅してしまっている市町村もあるので、「義捐金分配員会」を招集するのにも時間がかかりそうです。

「第一次配分」が決定するまでに、1年~2年かかる可能性もあります。
分配計画を立てるためには、被害の状況を正確に把握しなければなりません。


家族全員が津波で流されて行方不明の場合、「死者数」に入れるのかどうかで、時間がかかります。
家族全員で県外に避難している場合も、それを調べるのに時間がかかる。。。等々。



個人的には、1年以内で被害の全容が判明して、分配が始まるとしたら、奇跡だと思います。
今日の食べ物、今日の飲み物、今日のガソリンが必要な人には、義援金は届きません。

しばらくたってから、被災者が自立した生活をし始めるころに、義援金は役に立ち始めます。
それも大切なことですが、私が想像していた義援金の使われ方とは違いました。

寄付する場合は、それがどう使われるのか、よく調べてからの方が良いみたいです。

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