21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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なぜ経済学者の予想は当たらないのか?

2016年03月06日 22時00分10秒 | Weblog
なぜ経済学者の予想は当たらないのか?

↑この質問は根本的なところで間違っている。経済学者の予想は当たる。

ただしい設問は以下だ。
外れる予想に、なぜマスコミは注目するのか?

そして答えは、
視聴者がそれを欲しがっているから
である。


問題点は「マスコミ」もしくは「視聴者」「購読者」にある。
目を引くキャッチコピー、極端な主張。そういった、どちらかというと「過激的なもの」に視聴者は引き付けられる。そして、売上を伸ばしたいマスコミが、視聴者の嗜好を煽り立てる。
 結果として、偏った経済予測が視聴者の間で広がり「バブル」「クラッシュ」が起きる。


視聴者は単純に目立つトピックに食いつく。そして、マスコミが視聴者の「知りたい話」を作り上げる。問題はここにある。マスコミが作り上げるのは「正しい情報」ではなく「知りたい情報」だ。ここに客観性はない。


例えば住宅バブル
 多くの消費者(視聴者)が住宅を買いたいと思うタイミングでは、みんな背中を押してもらいただっている。「将来的に住宅は値上がりしますよ」とニュースを流すマスコミに視聴者が流れ、「将来的に住宅は値下がりしますよ」とニュースを流すマスコミはなくなる。結果として、メディア上から正しい情報が排除される。 予想の自己実現、である。

 ここでメディアは経済「評論家」からのお墨付きコメントを紹介するだろう。しかし、「評論家」は「学者」とは違う。聞き手の聞きたいことだけをいう評論家も多い。




 かなり話は変わるが。
「未来の予測」と「過去の分析」は完全な別物だ。
「過去」は「現在」が「つながった」ものである。そのため、過去には連続性がある。しかし、現在と未来の間には断絶がある。過去を分析することで未来を予測することはできない。

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