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大地震= 円高

2016年04月16日 21時58分16秒 | Weblog
 大地震が発生すると、円高になる。

理屈は単純で、地震が起きると海外から資金が日本に流れ込むから、円高になる。


まず、地震で被害を受けた企業が、復興資金を集めるために海外から資金を集める。

そして、一部の個人も再建資金として、海外資産を日本に引き上げる。

そして、被害者に保険金を支払うために、保険会社が資金を日本に回す。

また、海外から義援金・寄付金が集まるから、日本に資金が流れ込む。



だから、大地震が起きると、円高になる。
阪神淡路大震災の後には、当時初めて80円ラインを超える円高になったし、
その円高記録が破られたのが、
東日本大震災直後




 「大地震」って、「非常事態」が起きて「異常な円高」が進むわけだから、政府が何らかの対応をしてもいいと思うが、為替介入は行われないのが今までの通例。
 

 例えば、海外から100万ドルが寄付されたとき、為替が100円であれば1億円の価値があるのに、為替が90円に動けば9000万円に目減りしてしまう。1000万円分の善意が異常な為替の動きで消えてしまう。現実には、もっと多額の義援金が送られるから、さらに多額の金額が為替損失として発生する。

 対策は単純・簡単である。 義援金送金の場合だけでも、日本銀行が相対取引に応じて特定の為替レートで受け入れればいいのである。

 事務的に面倒なのか、どうかわからないが、過去の例では「復興支援」として日本銀行が為替介入をしたことがない。 ほとんどの場合、「市場機能に任せる」などと言って、「何もしない」



 黒田・日本銀行総裁は、動くのだろうか? 動かないだろうか?

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