21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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ハリケーン災害

2008年09月02日 05時16分58秒 | Weblog
アメリカ南東部の住宅地が3年前のハリケーン・カトリーナに続いて、ハリケーン・グスタで水没の危機に瀕している。

「地球温暖化の影響でハリケーンの規模が巨大化している」と言っている人もいるが、そんなことはない。この程度の規模のハリケーンは1000年前から何度も来ている。

問題は住宅地の乱開発だ。10年前まで湿地だった標高0m以下の地域を住宅地として開発したことに問題がある。「巨大ハリケーン」が来なくとも、雨が降れば水が付く地域だ。

バブルで住宅価格が上昇を続け、住宅地開発者のモラルが崩壊したことが問題だった。そして、洪水に弱い地域で住宅を購入する費用を貸し出した銀行のモラル感も崩壊していた。


その上、今回ハリケーン・グスタからの「避難命令」には、ブッシュ大統領の政略が含まれている。大統領選挙戦を前にして恐怖感を煽ることで、国民の現政権への依存心を高めて、共和党への支持率を高めることが目的だ。
 ブッシュ大統領が期待するとおり、グスタが街を完全に破壊すれば、避難命令を出した共和党に感謝する有権者も出てくるだろう。が、今のところ「杞憂」に終わりそうだ。無意味に危機感を煽られた市民は共和党への信頼感をなくすだろう。


ちなみに、ハリケーン・グスタの被害が判明する前からWTI原油価格が下落している($147から$110へ)のは、原油価格が、実際の供給・需要とは乖離して構成されていることを示しています~。

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