21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

日本の技術的優位性

2011年07月31日 09時56分13秒 | Weblog
日本には高い技術力がある。
「技術立国」

世界に誇れるものであり、海外は追いついてくる可能性は少ない。


一方で、高い技術力を持っている日本人は、職歴30年、40年、50年の熟練技術者だけで、ほとんどが今後20年前後で引退する。海外に追いつかれる可能性は低いが、日本が没落する可能性は高い。


若手に技術の継承が進む必要があるが、「円高の影響」もあり、製造業は海外に流出している。


「この道40年」的な熟練の日本人技術者が、中国の工場で技術指導をするのは一般的だ。




「70歳の日本人技術者」と「70歳の中国人技術者」を比べた場合、日本人技術者の方が国際経験も豊かで技術力も高い。

一方、「20代の日本人技術者」と「20代の中国人技術者」を比べようとする場合、日本には製造業が残っていないので、調査対象を見つけるのが難しい。一方、中国は「世界の工場」で、中国人技術者は世界中に輸出できる製品を生み出す技術力を持っている。





「20代の日本人技術者」と「20代の中国人技術者」も、30年後には「70歳の日本人技術者」と「70歳の中国人技術者」になる。その時に、「技術立国」と言われた日本は残っているのか? 疑問だ。




politicsとbusinessが協力して、日本の技術力を向上させ続けるシステムを作る必要がある。
その場しのぎ的な政策を繰り返している場合ではない。


6000年前のエジプトには、世界一の建設技術があった。あの時代に、ピラミッドのような巨大建築物を作れる技術力は他にはなかった。しかし、今のエジプトの建築技術は世界一とは言い難い。

日本には栄光の時代があった(過去形)。しかし、過去の栄光は未来の繁栄とは無関係だ。

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