21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

デフレ対策w

2009年12月07日 11時13分20秒 | Weblog
デフレ対策として民主党がとっている政策は正しい。

デフレ対策として最も効果があるのは「赤字国債の大量発行」だ。

35兆円の税収に対して、50兆円以上の赤字国債を発行して、90兆円近い一般歳出を行うのは理想的だと言える。

とは言え、「赤字国債の大量発行」はすぐに効果のある政策ではない。臨界点に達するまでは普通の経済対策支出と変わりがない。市場が国債買い取りに資金を向けるため、「政府の支出増」が「民間の需要減」で吸収されてしまうのだ。

少なくとも先に2・3年は大した成果は見られないだろう。


しかし、赤字国債の発行額が臨界点に達した瞬間、1時間か1日で、円安が爆発的に進む。可能性としてはUS$1当り、300~400円にはなるだろう。

日本は原油を100%輸入に頼っている。$1が3倍になれば、ガソリン価格も2倍にはなるだろう。トラックを使った輸送コストが上がることで、商品の販売価格が上がり、デフレが収束することになる。

爆発的な円安が進めば、円建てでの輸出企業の業績が急回復する。例えば、トヨタ自動車の場合、1円の為替変動で営業利益が250億円も上下すると言われている。現在の90円台から、300円にまで210円の円安が進めば5兆5000億円の収益改善効果がある。利益が5兆円増えた場合、PERを20倍とすれば、株の時価総額は100兆円増える。これは、輸出企業の収益・株価全体に対して言えることだ。資産効果が国内消費を刺激するだろう。


私は、2015年の為替相場は350円ぐらいなのではないかと予想する。

鳩山さんは、今のままのペースで赤字国債発行額の積み上げを行うべきだ。
そして、$1が100円以下の間に大量の「円売・$買」の為替介入を行うべきだ。円売り資金は赤字国債を日銀に買い取らせて行えば良い。
$1を90円で200兆円分購入して、350円で売却すれば、約780兆円になる。増税をすることなく、国債償還費用を捻出できる計算になる。