トヨタ自動車の将来

　じゃん、じゃん。トヨタの終末論です。

収益率・純利益・販売台数、トヨタ自動車は名実共に世界最大の自動車メーカーになろうとしている。

この後、2030年までにかけて、世界の新車・中古車・リースの市場規模は年間１．５億台に達するだろうし、その内、トヨタの新車販売台数は1500万台には達するんじゃないかと思う。純利益で3兆円以上？　単位株価で2万円以上ですか?

　気になるのはその後の話。2050年までにかけて、韓国はもとより中国・インドの自動車メーカーの成長を受け、トヨタはGM化するのでは?と思う。
　つまり、子会社の売却と母国での自動車生産の縮小を進める可能性があるということだ。

　現状のGMも米国生産・米国内販売は不振だか、中国生産・中国内販売は好調だ。それに示されるように、トヨタ自動車も日本での生産高縮小を余儀なくされるのではないかと思う。ポルシェは高級車のみに特化することで、最低限の母国生産高を維持している。トヨタも大衆車の生産基地として日本地位を支えることは難しいだろう。例え、企業としての生産台数が2000万台でも、日本国内生産は100万台（全体の５％）に縮小するだろう。
　工場は海外に移転され、国内に残るのは管理・デザイン部門ぐらいだろう。それも運が良ければ。シンガポール・香港・・・・等に出ていかなければの話だ。

　国内での企業規模を維持しようと思えば、企業内産業の高度化・多様化を図り、性産業からサービス業への転換を進めていかなければならない。が、トヨタのサービス業への転換はうまくいくのだろうか。2050年・＄１＝50円の世界で高い収益性を誇ろうと思えば、本格的に金融業へ進出していかなればならない。
　幸い、日本金融業の洗練度は世界34位で、発展の余地は多くある。2050年・トヨタグループの時価総額は30兆円を超えているのだろうか?

　現状でも、クライスラーは投資ファンドに買収されているし、GMも別の投資ファンドの手に落ちかけたことがある。高次の企業が低次の企業を所有するのは自明の理だ。


　国内で製造業が生き残れる希望は、日本政府の財政破綻だ。政府が破綻してしまえば、日本円は信用を失い、超円安になる。国内でハイパーインフレーションが起こるだろうことは困るが、円安は輸出に有利だ・・・・・・
　でも、現状打破の正攻法は「産業の高度化」だろうね。

CitiBank of America

　なんちゃって。

　米国内での収益を基盤に、積極的に世界進出を果たしてきたシティバンクがサブ・プライム問題で潰れかかっている。昔は「成功」の代名詞だったのにね。

　逆に、米国内市場の完全攻略のみに力を入れたバンク・オブ・アメリカは、アメリカ市場・住宅ローンの状態をよく把握していたおかげか、サブ・プライム問題で引っ掛かっていない。昔は「引きこもり」って言われていたのにね。

　時代も変われば変わるものだよ。と言う分で、題名が示唆しているのは、バンカメがシティバンクを買収するんじゃないか。って意見。僕ならやる（笑）。



　あと気になるのはHSBCの経営状態なんだよね・・・・一般顧客を相手にしていないあの銀行の動きはよく分からない。　　って、私がバカなだけですか?

本田技研工業のマーケティング技術

　何でも、本田技研工業の株価純資産倍率が１倍割れしたそうで。もう回復したそうだけど。　とりあえず、それだけホンダの将来性への期待が薄いということ言うことですかね。

　技術力は高いんだけどね、技術者中心主義がたたって、マーケティングが下手。ホームページだって、本田のバイクそのもののが持っている良さに比べて、面白くないし。

　社長の技術者出身主義は良いんだけど、自分のマーケティング力の無さを認めて、販売戦略を思い切って外部委託するぐらいの根性がある…ってか、それぐらい危機感がある人がいれば良いのに。
　「いいモノほど良く売れる」って世の中そんなに甘くないんだよ。


　数年前に、被験者に目隠しをして「コカ・コーラ」と「ペプシ・コーラ」を飲み比べてもらうテストをした時に、９０％以上の人が「ペプシ・コーラ」を選んだらしいんだよね。でも、現実社会での売り上げは「コカ・コーラ」の方がはるかに上回っているですね。。。。興味深い話ですね。


　


　資金さえ集められれば、乗っ取りをかけて、マーケティング戦術を徹底的に叩き直せるんだけどね。