21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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トヨタ自動車の将来

2008年04月02日 19時37分25秒 | Weblog
 じゃん、じゃん。トヨタの終末論です。

収益率・純利益・販売台数、トヨタ自動車は名実共に世界最大の自動車メーカーになろうとしている。

この後、2030年までにかけて、世界の新車・中古車・リースの市場規模は年間1.5億台に達するだろうし、その内、トヨタの新車販売台数は1500万台には達するんじゃないかと思う。純利益で3兆円以上? 単位株価で2万円以上ですか?

 気になるのはその後の話。2050年までにかけて、韓国はもとより中国・インドの自動車メーカーの成長を受け、トヨタはGM化するのでは?と思う。
 つまり、子会社の売却と母国での自動車生産の縮小を進める可能性があるということだ。

 現状のGMも米国生産・米国内販売は不振だか、中国生産・中国内販売は好調だ。それに示されるように、トヨタ自動車も日本での生産高縮小を余儀なくされるのではないかと思う。ポルシェは高級車のみに特化することで、最低限の母国生産高を維持している。トヨタも大衆車の生産基地として日本地位を支えることは難しいだろう。例え、企業としての生産台数が2000万台でも、日本国内生産は100万台(全体の5%)に縮小するだろう。
 工場は海外に移転され、国内に残るのは管理・デザイン部門ぐらいだろう。それも運が良ければ。シンガポール・香港・・・・等に出ていかなければの話だ。

 国内での企業規模を維持しようと思えば、企業内産業の高度化・多様化を図り、性産業からサービス業への転換を進めていかなければならない。が、トヨタのサービス業への転換はうまくいくのだろうか。2050年・$1=50円の世界で高い収益性を誇ろうと思えば、本格的に金融業へ進出していかなればならない。
 幸い、日本金融業の洗練度は世界34位で、発展の余地は多くある。2050年・トヨタグループの時価総額は30兆円を超えているのだろうか?

 現状でも、クライスラーは投資ファンドに買収されているし、GMも別の投資ファンドの手に落ちかけたことがある。高次の企業が低次の企業を所有するのは自明の理だ。


 国内で製造業が生き残れる希望は、日本政府の財政破綻だ。政府が破綻してしまえば、日本円は信用を失い、超円安になる。国内でハイパーインフレーションが起こるだろうことは困るが、円安は輸出に有利だ・・・・・・
 でも、現状打破の正攻法は「産業の高度化」だろうね。

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