劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

新国オペラ研修所のサマーリサイタル2024

2024-07-26 10:33:20 | オペラ
7月25日(木)の夜に、新国立小劇場でオペラ研修所のサマーリサイタルを聴く。25~27期の14人が日頃の成果を見せる。14人のうちソプラノが半分の7人、メゾソプラノが2人、テノールが2人、バリトンが3人という内訳。6時半に始まり、20分の休憩を挟み、終演は8時30分頃。小劇場なのでほぼ満席で、通常のオペラ公演よりも若い人が多かった。

サマーリサイタルは、以前から行われていたが、今回は歌うだけでなく、オペラの一場面を演じる演出付きで、アメリカから指揮者と演出家がやって来たので、どんなものになるのかと思い見に行った。プログラムは、前半が4作品で、すべてドイツ語の作品。後半はロシア語作品が2作、スペイン語作品が1作、英語作品が2作、フィナーレはドイツ語の「こうもり」だった。簡単なセットや小道具、在り物の衣装にちょっとした工夫をして、オペラらしい演出が付いていて、面白かった。伴奏は新国立のコルペチトゥーラのピアノ2台とヴァイオリンが1人。

前半は、モーツァルトの「魔笛」の後、カールマンのオペレッタ「伯爵夫人マリツァ」、ニコライのジングシュピール「ウィンザーの陽気な女房たち」、最後がリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」。

後半はチャイコフスキーの「イオランタ」と「エウゲニ・オネーギン」、スペインのサルスエラ「アフリカの女」、アメリカの新作オペラの「三つの12月」と「若草物語」、最後が「こうもり」だった。

イタリア語作品やフランス語作品が全くなかったことに驚いたが、研修所の歌手たちにとっては、さまざまな言語で歌う研修や演技しながらの歌唱ということで、とても良いプログラムなのではと思った。作品の選び方も、オペレッタやサウスエラ、ジングシュピールが入り、普段とは異なる面白さがあり、やはりこうした国際交流は大事だと思った。

アメリカからの指揮者と演出家だったので、アメリカ作品も二つ入っていたが、なかなか面白く、こうした作品は日本でもっと取り上げても良いのではないかと感じた。特に「若草物語」で歌われた女性のアカペラ4重唱は美しい曲だった。

帰りがけにいつものスペインバルで軽く食事。生ハム、トルティージャ、イワシのエスカベッシェ、エビのアヒージョ、豚ヒレ肉のエスカロペなど。ワイン各種。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿