Riyo(里誉)’s クレヨン

世田谷区桜新町のスピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」です☆

今、ここで、「星の王子さま」!

2010-09-10 | 紹介(レビュー)


ふと、思いついて、
書棚にあった、サン=テグジュペリの「星の王子さま」を読み返してみたんだ

ここ、2,3日の間、
「The rose」って曲が頭の中をめぐっていたから、
読んでいて、薔薇のことが、気になっちゃった








 

王子さまは、
宇宙のどこかからやって来た一輪の薔薇の美しさに魅了されて、
それはそれは大切に世話をした


でも、その薔薇ったら、高慢ちきで、わがままで、

自分の美しさを鼻にかけたり、
風避けのついたてを作らせたり、
ばつが悪くなると、せきしてごまかしたり・・


幼い王子さまは、薔薇の心を疑うようになっていった












王子さまが、旅立ちの決意をしたとき、
薔薇は、いつもとは、まったく違う態度で、

「決めたんなら、早く、お行きなさい。」って言ったんだ。

引き留めることも、咎(とが)めることも、せずに、

「私はとてもあなたが好きだったのに・・・・あなたも私もバカだったのよ・・・













王子さまは、
あちこちを旅して、地球にたどり着いたとき、

たくさんの薔薇の花が咲いているところを見て、

自分の薔薇が特別なものではなくて、ありふれた花であると知って、
自分もありふれた子どもで、王様には、なれないと感じて、

大泣きに泣いたんだよね



そんな彼に、キツネが言うんだ

「あんたが、あんたの薔薇をとても大切に思っているのは、
その薔薇の花のために暇つぶしをしたからなんだ

「面倒を見た相手には責任がある。
その薔薇との約束を守らなきゃいけないんだ












どんなに世の中にありふれていても、
一緒の時間を過ごして、関わることで、特別になっていく
それは、自分にとって、唯一無二の存在ができるってことなんだね

「大切なことは、心の目で見なければ、分からない」

その存在が笑っていると思うだけで、
夜空が明るくなり、
その存在が困っているかも知れないと案ずるだけで、
目の前が暗くなる







 

 

王子さまは、
旅の最後の最後で、
高慢な態度の奧にある優しさを見ることや、
大切な存在から逃げてはいけないことを、知り、

そして、薔薇との約束を果たすために、自分の星に帰っていくんだ













私はね、
薔薇の花は、王子さまの旅立ちのときから、
すべてを知っていたんだと思った

自分の愚かさも、王子さまの幼さも、二人の特別な関係も、

彼の旅立つ決意を見た時に、
すべてを悟ったけど、
行かせることで、初めて優しさを表現したんだって思った












自分にとって大切な存在であれば、
自分のそばを離れて欲しくないと思うのは、当然だけど、

それでは、見えないことがある

離れることで、それぞれが、世界を広げて、
いろんなことを吸収して、
そしたら、また、たくさん、お互いのことを発見し直すことができて、

そういうことが、一緒にいなくても、つながっているってことなんだね


一緒に過ごした時間は、ちゃんと心に蓄積していて、絶対に消えない

そして、その時間の意味も、
離れて振り返ると、見えなかった彩りが見えてくる









ふふ

星の王子さまってこんなお話だったっけ?って思った人は、
ちょっと、読み返してみると、

以前読んだときと、また、全然違ったストーリーが浮かび上がるかも知れないよ













                    スピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」