おっと、途中なんでした。
黒田さんの黒ぬりカップ。
墨汁をぬりたくられて、器たちはもはや真っ黒です。
どういうつもりなんだ?
おっと。
ここで黒田さん、自分が間違ってたことに気づいたのか、ついに墨汁を洗い流しはじめましたよ。
すると、なんとなんと器が、世にも邪悪な感じに変身してるではありませんか。
まるでスパイダーマンです。
いえいえ、これは「貫入」という、器面の釉に入ったヒビに墨を吸わせる技法なのです。
使い込まれた瀬戸っぽくなって、なかなかシブいではないですか。
作業前の清廉な作品。
そして、作業後。
コーヒードリッパーセットの傑作が誕生です。
本当は、コーヒーを淹れるたびにエキスを貫入に吸わせて育てていきたいのですが、せっかちなひとにはこのやり方がオススメです。
そして、やっときましょうか。
会心の笑顔で、いつものピース。
美味しく淹れてね。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園