たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く トルコ編 Vol. 23

2008-11-16 | トルコ編




最高のラクの作り方と言っても・・・

① ラクをよく冷えたグラスにシングルの量プラスαを入れる
② カチカチの氷(汗をかいていないもの)を3ヶ入れる
③ 鉱泉のミネラルウオーターを入れる

と、まあこんな様子で、ラクを飲むたびに誰彼であっても、この方法がラクの最高の飲み方という能書きとともに作ってくれる訳であるが。
個人のオフィスと住居の両方が同居しているDさんの家はマンション形式であるので、トルコの建物には珍しいと言える、テラスがあって、海峡が一望できる斜面に建っている。
海峡から吹き付けるひんやりと冷えた潮風にあたりながら、陽のあたるテラスで飲む“最高のラク”は確かにうまい。フランス語が母国語となるDさんのつまみはクラッカーとチーズと言うのがいつものスタイルだ。
チーズについては、一家言あるDさんの説明を聞きながら(チーズの話しだけで30分は時間が潰れる)、勝手に2杯目を作ってチビチビと飲んでいるあっし。

デスクや、ソファのサイドテーブルにはベルリッツのENGLISH/CHINESEや、FRENCH/TURKISH、ENGLISH/TURKISHなどの本があって、その横にはこれまた、各国のコインや紙幣が山と散らばっている。
「Dさん、こんなところにお金置いとくと、なくなっちゃうよ。」
「ん?ああ、いいんだ。賄いのおばちゃんはトルコの金しか持って行かないから。他の国のはどんなに高額でも持ち出さない。律儀なもんだ。」
「てことは、トルコの金は殆どやられるわけだ。」
「わけだ。ハッハッハッ!とはいえ、あんまり大きな額はおいてないけどな。トルコの奴は。」
「これは?どこの札?」
「ああ、それはイランのやつだ。」
「こっちは?」
「イラクだな。俺がフランスから出て10年くらいバクダッドにいた話はしたろ?」
「こいつは今使えるのかねえ?」
「多分な。小さい額だから、当時の記念みたいなもんだ。たーさんはどうなんだ?貯まらないか?」
「いつの間にか、大変なことになってた・・・」
「だろう?特に硬貨はいつの間にか・・・な。」
「こないだ整理して、封筒に入れてみたら、各国とも結構な額になってた。ドイツはもう換えそこなったし、ユーロ関連の硬貨はコインショップあたりに売るしかないよ。あと、10年くらいしてからね。」
「そうだな。」
「やっぱ、律儀にホテルでこまめにコインは全部だしてスプリットテンダーで処理しないと駄目ですね。」
「なあ、いつもそう思うんだが、結局朝はギリギリまで寝ていたいから、カードでホイだ。」
「そうなんですよねえ・・・・。貧乏人のくせにそういうとこは大雑把になっちゃう。荷物が重いとか言いながら、カバンのどこかのポケットにはコインがガッサリ入ってる。」
「まったくだ。香港やイギリスなんか始末に負えないぞ。」
「意味も無く重いからねえ・・・。」
「中国や香港のはどうしているんだ?」
「中国も香港もオフィスのデスクに、ほら、昔のお金の形した貯金箱をおいてあってね。そいつにザラザラ入れておくわけさ。すると、あーら不思議5-6回も通ってると、パンパンに貯まってるから、皆を連れて食事に行くことになる。」
「なーるほど。その貯金箱はどこに売ってるんだ?」
「香港?」
「そう。」
「香港なら、Dさんのマンションの前の道を降りていくと、線香とかお札売ってる店あるでしょ?」
「店中、真っ赤のところか?」
「そう、あそこでも売ってると思うよ。あっしも事務所近くのマーケットの中にあるああいう店で買ったからね。香港人はあんまりああいう貯金箱っていうのは、感覚がないんだねえ。」
「そうなのか?」
「うーん、香港人の家に遊びに行っても、貯金箱にはお目にかかったことがないからね。ああいうのを置いとくと、盗まれると思ってるんじゃあないかな?」
「かもな。うちの事務所のAなんてのは、金は人が払うもんだと思ってるしな。」(中国編アモイを参照)
「ハハハ。 アモイの時のAにはまいったねえ。マイタンの時には必ず寝てるんだもんねえ。」
[次回、たーさんが香港に行った時には必ず奴に連絡して払わせてくれよ。]
「まあ、あの時の発票(領収書)はBさんに置いてきたからね。律儀に口座に入ってたよ。」
「そうか。」 クスリと笑う、Dさん。
「Bとも長い付き合いだ。あの何て店だったっけな?アモイの?」
「アルコール・タバコ禁止のレストラン?」
「そうそう!あの時は、Bがいて、Mがいて、たーさんがいて4人だったんだな。最高の夜だったが、まったく・・・」
「リラックスできない!!」二人で言って、大笑いする。
「Dさんと知り合えたのも、Mさんと言う共通の知人がいたからでしたね。」
「そうだなあ・・・。 MもBも酒を飲まないからなあ・・・。結局、たーさんとの回数が増えるわけだ。」
「まあねえ・・。まったく、増えるにも程ってもんがあるけど。ハハハ。」
「そう言うな。 SAMURAIと戦士の子孫なんだから、仕方がない。思考回路は似てて当たり前だ。」
いつの間にか、酒の量も追い越されている。
「もう一杯どうだ?」
「夜になる前に酔いつぶれちゃうよ。長いんでしょ?今日の夜も?」
「おお!長いぞ!今日は特にな。今日はアジア側に行くからな。」
「下のイタリアンじゃあないの?」
「何を言う!Fが迎えに来るからな。奴は美人のカミさんに怒られるから、今日は送り迎えだけだ。」
「へええ。Fが運転手?」

他愛のない、あちこちの国での出来事の報告と、新情報の交換などをしつつ時間が過ぎていく。

テラスで談笑しながら、ラクを飲む。
2時間も過ぎた頃だろうか。チャイムが鳴った。

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