アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

中世の趣を伝えるモダーヴ城@リエージュ(ベルギー)

2018年05月10日 | ギャラリー

欧州3ヶ国(ドイツ、ベルギー&オランダ)ツアー2日目。

ドイツのケルンから国境を越えてベルギーに入り、南西に60kmほど走ったリエージュ郊外にその城はあった。

そこは、フランスにつながる丘陵地帯の一角で、深い緑の草原や鬱蒼とした樹木に覆われた渓谷などが点在する一帯だ。

古くはローマ時代から交通・軍事の要衝として栄え、いくつもの城が築かれた。一帯には、今でも貴族につながる人々が暮らしているという。

その城のひとつがモダーヴ城で、17世紀に、マルシャン伯爵により再建され、その堅牢な造りと優雅な暮らし向きを今に伝えている。

賓客をもてなすダイニンングルーム。談話室とプレイルームなど。

階段室には、凝ったタペストリーが飾られている。

これは、賓客のための寝室。

控えの間やちょっとしたスペースにも当時の優雅な暮らしがしのばれる。

庭園では、桜にも似た樹木の花が満開を迎えていた。

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オランダのチューリップ栽培事業

2018年05月09日 | ギャラリー

オランダと言えば、真っ先に思い浮かぶのがチューリップ畑である。

そこで生産される球根等は、輸出の重要品目である。

ちなみに、農産品の輸出額は約9兆円(2013年)で、米国に次ぐ世界第2位である。九州ほどの面積しか持たぬことを考えると、その生産性の高さに驚く。

輸出額の内、球根等は約1兆2千億円で、全体の12.2%(1位)を占める。

今回のツアーでは、そのチューリップ栽培を見学する試みもあったのでご紹介しよう。

そこは、アムステルダムの北北西約80kmの北海に面した「ザイプ」という球根栽培のメッカとも呼ぶべき地域であった。

そこに広がるチューリップ畑の壮観さには目を奪われた。

大きな写真がこちらにあります。

散水風景。水路から水をくみ上げ広大な畑に散水して行く。

チューリップは、開花すると3日ほどで花はすべて摘み取られ(手前の畑)、以後、球根の生育期に入る。

そして、3ヶ月ほど経過すれば(球根の)収穫期を迎えるという。大きな写真がこちらにあります。

それにしても、同国におけるチュリーップ栽培事業のすさまじさを垣間見る思いであった。地図情報は、googleから拝借しました。

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新着ドーナツ~アリス=紗良・オットの「スキャンダル」

2018年05月08日 | 音楽三昧
先日、MB(ミュージックバード)で紗良・オットさんの「スキャンダル」を聴いた。
 
 
トリスターノ氏とのピアノデュオで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のピアノ版である。
2013年の制作で、トリスターノ氏作曲の小曲を含む4曲が収録されている。

「春の祭典」の原曲は、春を迎えた万物の喜びと躍動を映すバレエ音楽なのだが、この演奏は、何やら怪しげな雰囲気を醸し出す。
 
そういう意味もあって、ディスクの表題が「スキャンダル」になったのかも知れない。
 
 
音源は、e-onkyo提供による96khz24bitのデジタルファイル。
 
それにしても面白い曲だと思った。
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全部見せますチューリップの素顔@キューケンホフ公園(オランダ)

2018年05月07日 | ギャラリー

「キューケンホフ」は、台所(keuken)と庭(hof)をつなぎ合わせた造語で、狩で捉えたウサギや鳥、野菜やハーブなどを台所へ供給する給仕場のイメージ。

公園は、元伯爵が所有していた一辺が約600mのほぼ正方形の土地(32ha)に、主要産業のひとつであるチューリップの球根栽培を支援する「ショーウインドウ」とすべく、花業者がチューリップを主体とした数百万本の花を咲かせているところです。

花が見ごろを迎え、日曜日(4月22日)ということもあって、当日は国内外から大勢の人々が入園し大盛況でした。

園内は、新緑や樹木の花の開花期と重なり、それはすばらしい景観を呈していました。

園内には、巨大な温室もあって、めずらしい品種のチューリップや水仙などが展示されています。

中には、花屋さんのディスプレーを支援するかのような展示も・・・。

園外の球根栽培畑を俯瞰できる風車があり、そこから眺めるお花畑も圧巻でした。

大きな畑の写真がこちらにあります。お花畑の景観をぜひ、お楽しみください。

おまけ。チューリップ娘とパチリ(家内)

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フェルメール「牛乳を注ぐ女」@国立美術館(アムステルダム)

2018年05月06日 | ギャラリー

今回の欧州3ヶ国ツアー。

目的のひとつは、アムステルダムの国立美術館でフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など4点の絵画を見ることでした。

この絵は、2007年9~12月、国立新美術館(上野)で開催された特別展で拝見していますが、何せすごい人でゆっくり鑑賞することはかないませんでした。

今回再会を果たしたわけですが、落ち着いた雰囲気の中でじっくり拝見することができました。

また、この絵画が表現する働く女性の持つ力強さと豊かさや美しさをしっかり確認することができました。(大きな絵がこちらにあります)

他の3点の作品、「手紙を読む青衣の女」、「恋文」と「小路」は、今回初めて拝見しましたが、それぞれとても良い絵だと思いました。

これら4点の絵が、ずらりと横並びに展示されている様は、さすがフェルメールの国ならではと思いました。

勿論、アムスの国立美術館と言えば、あのレンブラントの「夜警」があまりにも有名です。

正式名は、「フランス・バニング・コック隊長の市警団」というのだそうですが、それにしてもその大きさ3.8×4.5mには圧倒されます。

他に、「織物商組合の幹部たち」と「自画像」なども拝見しました。

また、17世紀オランダの(初めての)風景画家ヘンドリック・アーフェルカンプの「スケートをする人々のいる冬景色」も注目を集めていました。

一方、この美術館には、ゴッホの絵も3点展示されていて、中でも「自画像」は馴染みのある1枚でした。

ゴッホの「ひまわり」など主要な作品は、すぐ近くの「ゴッホ美術館」に提示されていますが、今回は訪問できませんでした。

いずれにせよ、これらの名画に親しく接することができ、遠くまで来た甲斐があったと思いました。

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地盤沈下激しい日本ブランド

2018年05月05日 | ドラミング

今回の旅行で思い知ったのが日本ブランドの地盤沈下の現実だ。

例えば、こんな具合だ。

一流ホテルなら、部屋のテレビで全世界のTVが視聴でき、その中にはNHKワールドサービスも含まれているのが一般的だ。

また、テレビのブランドは、一昔前ならソニーや東芝など、日本メーカーの製品であった。

今回、5ヶ所のホテルに投宿したが、NHKワールドが視聴できたのは2ヶ所のみで、内1ヶ所は、63あるチャンネルの何とドンケツの63番目。言わば、「おまけ」扱い。テレビはすべて韓国製であった。

また、今回のツアーはアベ訪米と同期していたので、例えば、CNNやBBCでその様子を見ていたのだが、キャスターが「アベは何のために訪米したのか」と辛口のコメントをしていたのが印象的であった。

という訳で、その後の南北朝鮮首脳による板門店サミットの成功と相まって、日本の立場の著しい地盤沈下を思い知らされた。

ちなみに、CC(中国中央)TVは、各ホテルとも、少なくとも15位以内にアサインされていて、番組も(CGを多用するなど)CNNやBBCと比べても見劣りしない造りになっている。

蛇足:加えて、帰りの飛行機(ANA)で小生がアサインされたシートは壊れていてフルフラットにならなかった。

また、前の席の衝立の角に(上部の物入から荷物を下す際にぶつけたためか)ひどい打痕があり、パテを刷り込んだだけで本格的な修理がなされていなかった。食事のまずさも気になった。

こんなことすら放置したまま高額なサービスを提供しようというのだから5つ星キャリアが聞いてあきれる。地盤沈下は政治の世界だけではないと思った。

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艶やかに

2018年05月04日 | アーバンライフ

ブログ友のYご夫妻から、お花と春野菜が届きました。

旅から帰った翌々日で、Y氏からは、「旅に出ていることは知りませんでした。結果オーライでしたね」とお便りをいただきました。

お花は「芍薬」のようで、しばらく、ご近所からいただいた黄色い「鉄砲水仙」と共存していたのですが、これが疲れたので取り去ると、今度は「出番」とばかりに咲きだしました。

部屋の空気が一気に華やいだようです。

春野菜は、自家製の絹さやにスナップエンドウと春玉ねぎ。
いずれも、今年の初物の由。ありがとうございます。

口に含むと、柔らかな甘みが口中一杯に広がりました。

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運河の街~アムステルダム

2018年05月03日 | ギャラリー

13世紀の頃、アムステル川の河口にダムを造り、人々が住み始めたのが現在のアムステルダムの始まりという。

17世紀には、東インド会社の本店が置かれて世界の富を集め、また、港と運河による海運により繁栄の道を歩む。運河に面した豪邸にその面影を見る。

街の隅々まで張り巡らされた運河こそ、この街の象徴であり人々の暮らしと憩いの場だ。

街角の花屋さん。

「ゴッホと日本展」の開催を知らせる看板(バスの車窓から)。

市の中心部に位置する国立ミュージアム。(別途、館内の絵画のご紹介を予定しています)

直ぐ近くには、コンセルトヘボウ(コンサートホール)とゴッホ美術館が。

私たちもド派手な船に乗って運河クルーズにでかけよう。

軒を連ねる邸宅や倉庫群、上下水道完備の水上生活者用住宅。(数が限られ、価格は数千万円とか)

昔、マヘレ姉妹が近所の人々の便宜を考えて造らせたという木製のハネ橋。現在は電動だが、ちゃんと機能している。

国立オペラ・バレエ劇場。隣接して市庁舎がある。

北海につながる北海運河(長さ20km、幅200m)に出た。

蛇足:アムステルダム中心部の俯瞰図。(ウイキィから借用しました)

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バケツに山盛り~ムール貝

2018年05月02日 | ギャラリー

現役時代を含め欧州各地を旅したが、美味しいものが食べられるのは、フランス、イタリアかスペインだと思っている。

ということで、今回のドイツ、ベルギー、オランダでは期待していなかったが、ブリュッセルの老舗レストランで食べた「ムール貝」のワイン蒸しは美味しいと思った。

新鮮なムール貝を、薬味(セロリ)を入れた白ワインで蒸しただけという、言わば、料理とも呼べぬ一品なのだが、これがなかなかグーなのである。

加えて、その量の多さである。
ご覧のように、直径20cmはあろうかというバケツのような器に、蒸した「貝」が山盛り出て来た。食べても食べてもまだあるという感じであった。

ただ、全部平らげるには無理があり、小生は完食度90%程度であった。

いつもならツアーメンバーの笑いがはじける食卓だが、この間だけは皆、黙々と貝を開いては口に入れていた。レストランの画像は、ネットから拝借しました。

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青春の蹉跌~ゲーテ著高橋義孝訳「若きウェルテルの悩み」

2018年05月01日 | 名作読破PRJ

名作読破プロジェクト。
今回の旅行で唯一読了した小説、205頁の文庫本。

若きウェルテルは美貌の女性「ロッテ」に魅せられるが、許婚者の存在と彼女の結婚を目のあたりにして自殺する。

多くの人々が経験する青春の蹉跌を人間の生き方にまで掘り下げた人類遺産的名著。

しかも、自殺に用いたピストルは、ロッテが自ら召使に手渡したものだったとする残酷さが堪えた。

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