休みという事で、
明るいうちから飲んで、
うとうととしてた。
点けっ放しにしているTVに時折気付く。
しっかりと眠る時間でもないので、
そのまま、うだうだと・・・・
と、
部屋の中を飛ぶ蠅が気になった。
立ち上がり、追い払う。
が、
何匹か居るんで、イライラしてくる。
殺虫剤を用意する。
吹き付けようとすると、
途端に姿が見えなくなる。
蠅あるあるだ。
だが、
何としてでも、落とす!
と、
急に自分の身体が仰向けになる。
そして、
天井の蠅めがけ、
銃の様に連発しながら殺虫剤のトリガーを引いていた。
ああ、夢をみてる・・・・
身体がゆっくりと沈んでいく中、
ぼんやり、とそう思った。
また少し意識が出てきた。
ああ、
さっき、夢をみてたな。
何で蠅なんだ?
何かの暗示か?
何か、煩わしいものがあるのか?
思考を許さず、また意識が沈んでいく。
覚めた。
窓の隙間から夜風が入ってきてた。
ひんやりとした空気は、
秋そのもの。
ああ、
この夏、部屋で蠅なんて見なかったな。
蚊に刺されもしなかった。
盆中から、
急に朝晩、涼しくなったしな。
残暑も無く、過ぎ去った季節。
短い夏を惜しむ夢だったか。