青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

就職課 ~今は名ばかりの「雇用機会均等」

2021-03-30 | 昭和・思い出は色褪せない

僕たちが大学4回生になった時、就職活動をスタートさせるのは、会社訪問、OB訪問でした。

そしてその行先は、学生課の掲示板に張り出された求職票の企業でした。基本的に、求職票が無い企業には就職出来ない。企業は欲しい学生のいる大学にだけ、求人を出していました。だから、就職に有利な大学、レベルの高い大学に入ろうと争いました。大学に入った後は、どこの会社に行こうかと考え、就職に有利な部活やいろいろな活動・経験を積みました。

今は、「雇用機会均等法」によって、企業もそういうことは出来ません!門戸を開放し、誰にでも就職のチャンスを与えないといけない。かと言って企業も応募者全員に面接は出来ませんから、実は足切りをしていますが、基本的にはインターネットから、どこの大学生であっても、どこの企業へも就活のエントリーだけは可能です。「雇用機会均等法」・・・禁酒法と同じような無意味な法律を作るから、建前、誰でもどこの企業にでもアプローチだけは出来る。

だから勘違いしている若者は、努力なしでも入学できる大学に行き、4年間ダラダラと過ごし、自分が何をしたいか分からないとバカみたいなことを言いながら就活をスタート。就活の最中に、自分探し等と言い出す人までいます。やることが・・残念ながら遅い。

勉強を頑張り良い大学に入り、そこから良い会社に行った人は、今のような事態を迎えた時、在宅ワークもあれば特別休暇もある会社で働いているケースが多い。大学時代に将来について考えなかった人との格差が、大き過ぎる。

建前で平等を求めたおかげで、いろんな名ばかりの法律が出来、派遣というような企業に都合の良い社会の仕組みが誕生し、今のような社会になりました。僕らが過ごしたような学生時代を送っている若者は滅多にいません。本当に今の学生たちは可哀想です。

全ては、こういう光景が無くなった時にスタートしたのです。懐かしい光景。写真ではありませんが、「学生島耕作」から発見したのでアップしておきます。

ジェンダー平等の実現や男女平等など、制度を作って名前を掲げることは出来ても、社会の実態を変化させるのは困難です。人の心を無理やり「それは間違っている考え方です」と矯正しようとしても、そもそもどちらが正しいか分からない。それを時代の流れ、人の求めるものだと勘違いしていると、衆愚社会になってしまい、気が付いたら望まぬ世の中になっているかも知れません。求めるもの=良いもの・素晴らしいものとは限りません。

雇用の仕組み1つ取ってみても、そもそも新卒採用という仕組みが日本の文化です。欧米にはありません。

「雇用機会均等法」と言っても、相変わらず履歴書に写真を貼り、年齢を書き、学歴や職歴など個人情報の塊を収集されているのですから、そこに真の「雇用機会均等」は無いと思うのですが・・。



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