三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

続・聖公会の主日礼拝(聖餐式)

2013年01月24日 | 聖公会の礼拝
「四丁目」から望む立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

1月20日(日)、立教大学チャペルで顕現後第2主日の聖餐式に参列した。昨年の降臨節第2主日以来、私にとって聖公会の礼拝は3回目。福音朗読はカトリックの年間第2主日と同じ個所(ヨハネ2・1-11)。韓国出身の金大原(キム・デウォン)司祭は、「イエス様の奇跡はご自分のためではなく、花婿のためでした。私たちも多くの人を神の宴会に招き、喜びを共にすることができますように」と話された。金チャプレンの日本語は我が国の卑しい政治家よりも格調高かった。

立教チャペルでは礼拝中に「ミサ曲」を歌うが(「チャント」という)、私は「キリエ」の調べに驚いた。何とそれは『カトリック聖歌集』の「Missa de Angelis(天使ミサ)」だった。そして、この日は私の遠い記憶が甦る仕草にも気がついた。「大栄光の歌(栄光の賛歌)」のイエス・キリストの御名が歌われる個所では、会衆が頭を軽く下げる。また、陪餐前などに信徒が片ひざで跪く表敬をする。カトリック信徒だった私の祖父も同じような所作をしていた。今や滅びゆく礼節ではあるけれど。

礼拝後、この日もキャンパスを散策した。モリス館のアーチをくぐると、「四丁目」と呼ばれる十字路に入る。その向こうには大正時代に建てられた古い学食がある(下写真)。私はここのカツカレーが好物だった。そういえば、薄暗い5号館の地下にも学食があって、「昭和の大衆食堂」の雰囲気が漂っていた。僅か1年の学生生活だったが、そこの日替り和定食の味まで覚えている。現在、この地下食堂はオシャレに「レストランアイビー」と改称されていた。去年(こぞ)の雪、今いづこ。


1918年竣工の第一学食

◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲譜1(キリエ、大栄光の歌、サンクトゥス、アニュス・デイ)、入堂聖歌:410「大いなるわざを讃め」、283「むかし主イェスは」、奉献聖歌:247「キリストの心から」、派遣聖歌:119「ほめたたえよ」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
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2 コメント

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そうでもないです (Katsuji.Frank)
2013-01-30 02:37:51
カトリック関町教会の信徒です。
私たちの教会もブログの記事にしていただいていますね。ありがとうございます。
グロリアのイエス・キリストの御名が呼ばれるところで頭を軽く下げる所作、うちの教会では(全員ではないですが)しています。全員ではない、ということは「滅びゆく」かもしれませんが、そうとも言い切れないとも思っています。
片膝で跪く所作は、信徒はしませんが、うちの主任司祭はその所作を大事にしています。ローマに行っていた時、向こうの司祭たちがミサ中に日本ではしない所作をすることに気づき、それに倣ったそうです。日本に帰ってきてからもその所作を大事にして、続けていると聞いています。よろしかったら、ぜひ、関町のミサにおいでください。日曜日のミサもいいですし、土曜日の夕のミサもおすすめです。(私は日曜9時半が多いです)
エウティコさん、未信者とされていますが、きっと私よりもキリスト教のことはよくご存知のようですね。
「未」は「まだ」の意ですが、実は洗礼を受けていないだけで「既」なのではないですか?
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はじめまして。 (エウティコ)
2013-01-30 21:24:37
そうですね、確かに「滅びゆく」は適切な表現ではないかもしれませんね。
以前、神田教会のミサに与った時、会衆の大半が「栄光の賛歌」で頭を下げていました。八王子教会では三分の一ほどだったでしょうか。ちなみに、立教チャペルでは「大栄光の歌」以外にも、式文でイエス様の御名が奉読される度に、会衆が頭を下げていました(全員ではありませんが)。

一昨年の11月、幸田和生補佐司教様の講演を拝聴した時、関町教会の稲川保明神父様もお見えになっていて、「ハイ、皆さまぁ~」と親しみのある口調で話されていました。機会がありましたら、正調稲川節(?)のお説教をうかがいたいと思います。

恥ずかしながら、私は未だに「キリスト教とは何か」が明確に分かりません。「聖書を読んだ!」と言いながら、洗礼への迷いも(少なからず)残っています。だから、未「信者」と名乗るのもおこがましい状態です。しかし、教会を巡ることによって、迷いは徐々に消えつつあります。ただ、もう少し時間が必要となりそうです。
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