年間第23主日を迎えたカトリック府中教会
(住所:東京都府中市府中町1-40-11)
(住所:東京都府中市府中町1-40-11)
9月4日(日)、府中教会で年間第23主日のミサに与った。前日ほどではなかったが、この日も台風12号の影響で、突然の暴風雨に何度も見舞われた。鉄橋を渡る京王線の車窓から望むと、多摩川は大増水の濁流となっていた。府中教会に着いたときは、ちょうど雨が止み、玄関前の水も滴る聖家族の御像が迎えてくださった。府中教会のミサに与るのは、この日が初めてだ。「聖書と典礼」、典礼聖歌、東日本大震災被災者のための祈りの3点を持って着席。
午前10時、ミサ開祭。府中教会では午前8時にもミサが行われているが、既に聖堂は満席に近かった。「聖家族」の教会堂名にふさわしく、本当に家族的な雰囲気だ。ロザリオを手にしている老婦人、外国籍の若い女性、そして修道服を召されたシスターの姿も見える。「泣き部屋」からは子どもの元気な声が。当初、私は「泣き部屋」とは何のことか分からず、ミサや告解中に感極まって号泣する場所かと思っていた。ぼんやり考えているうちに、入祭の歌が始まる。
福音朗読は、イエスが「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいる」と言われた場面(マタイ18・15-20)。主任司祭のマウリツィオ神父は、「私たちは“最近いいことがない”と挨拶のように言います。そんなときは、きょうの福音を思い出してください」と流暢な日本語で話された。「私たちと苦楽を共にして、一緒にいてくださる神様。これ以上のいいこと他にありません」。私はそれを見失い、他のいいことを血眼で探していたのだ。
カトリック府中教会の聖家族像
<妙なる善徳と家庭生活の鑑とを示し給えり>
◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲4(典礼聖歌215-217)、入祭:典礼聖歌42「神のおきてを喜び」、奉納:典礼聖歌44「神のことば」、拝領:典礼聖歌63「神は恵みとあわれみに満ち」、閉祭:典礼聖歌321「いつくしみと愛」。