三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

ドン・ボスコ聖遺物日本巡礼

2011年02月18日 | ミサ聖祭
ドン・ボスコ胸像(サレジオ神学院本館前:東京都調布市)

2月17日(木)、サレジオ神学院チマッティ記念聖堂で、「聖ヨハネ・ボスコ聖遺物日本巡礼」の記念ミサに与った。「ドン・ボスコ」「青少年の友」と呼ばれているヨハネ・ボスコ(1815-1888年)は、イタリアのトリノ近郊で生まれ、貧しい子どもたちのために尽くした聖人。サレジオ会を創立し、青少年に信仰の真理と希望を伝えた。日本にサレジオの活動を広げたチマッティ神父は、幼い頃にドン・ボスコの謦咳に接している(チマッティ神父については、調布教会の記事を参照)。

ドン・ボスコの生誕200周年を迎える2015年までの間、その聖遺物が世界中を巡る記念行事が行われている。聖遺物とは、「聖人の遺骨の一部や、生前に使用していたものなど」。今回、日本を訪れたドン・ボスコの聖遺物は、「右腕を納めた御像」「膝蓋骨」「直筆文章入りの自著」の3点。今月2日から、全国のサレジオ系の教会や学校などを巡回していた。ここ調布での行事が日本巡礼の最終日となり、記念ミサが調布教会と神学院チマッティ記念聖堂で行われた。

私はチマッティ記念聖堂での午前ミサに参列した。既に超満員である。「右腕を納めた御像」は等身大で、祭壇上に置かれていた。司式は、「こころに光を」などの著書で知られるコンプリ神父。「日本宣教を夢見ていたドン・ボスコ」を興味深く紹介された。ミサの後、ドン・ボスコの聖遺物は地下聖堂へ移動。御像はチマッティ神父の石棺を見守るように置かれた。何という尊い光景だろう。「聖ヨハネ・ボスコ、あなたのように勇気と温かい心で生きていくお恵みを与えてください」(注)


ドン・ボスコの右腕を納めた御像(チマッティ記念聖堂にて)

(注):「聖ヨハネ・ボスコへの祈り」より。この日は、ドン・ボスコの聖遺物日本巡礼記念メダイや、チマッティ神父の御絵などもいただいた。 神に感謝。

◆主な参考文献など:
「ドン・ボスコの風 No.6(聖遺物巡礼記念特別号)」 (カトリック・サレジオ修道会・2011年)
「チマッティ神父・日本を愛した宣教師」 T・ボスコ、G・コンプリ共著(チマッティ資料館・2001年)
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