三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第2主日のミサ

2013年01月22日 | ミサ聖祭
ある晴れた日のカトリック立川教会
(住所:東京都立川市錦町2-8-10)

大阪の市立高校で教師の執拗な体罰を苦に生徒が自殺した。小学校時代、私も教師の体罰に苦しんだので、亡くなった生徒の無念に心が痛む。体罰は学校教育法が禁じているにもかかわらず(第11条)、野蛮な違法行為は後を絶たない。もはや、教師という名の「チンピラ」だ。ところが、「あの時の先生の『愛のムチ』のおかげで、今のオレがある!」と公言する人々もいる。私は思う。暴力は人間の尊厳を傷つける蛮行だ。体罰を正当化することは絶対に許されない。

1月19日(土)、立川教会で年間第2主日のミサに与った。午後5時、ミサ開祭。福音朗読は、イエスがカナの婚宴で最初のしるしを行われた場面(ヨハネ2・1-11)。主任司祭のチェレスティーノ・カヴァニャ神父は、「婚宴の席でマリア様が『ぶどう酒がない』と言われたのは、その頃のユダヤ教に救いがなかったことを表しています。だから、イエス様が水をぶどう酒に変えられたしるしは、ご自分の血を献げ、全ての人を救われるという意味もあります」と話された。

チェレスティーノ神父は、祭壇の傍に歩まれた。「この祭壇は立川教会創立50周年を記念して、マルシャン神父(伊東教会司祭)が作られました。前面の赤い線は祭壇から流れる血を表しています。イエス様は十字架にあげられ、私たちのために血を流された。その救いをパンとぶどう酒の形で与え、私たちはイエス様のいのちをいただくのです」。古い要理書に「十字架の犠牲とミサ聖祭は実体に於いて全く同じ」とあるが、私もその意味が少し分かりかけてきたようである。


待降節中のカトリック立川教会聖堂
“ 多くの人のために流されるわたしの血、契約の血・・・ ”

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲は読誦。入祭:典礼聖歌45「神の栄えをほめ歌い」、奉納・拝領:オルガン奏楽、閉祭:典礼聖歌407「マリアさまのこころ」。
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