三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第27主日のミサ

2012年10月10日 | ミサ聖祭
年間第27主日を迎えたカトリック立川教会
(住所:東京都立川市錦町2-8-10)

「大日本帝国の正義」を信奉する人々が、執拗に中国への憎悪を煽っている。だが、米国はニッポンの領土的主張に与せず、「中立」を保っている。欧米のメディアは尖閣問題で露わになった「日本の右傾化」に懸念を示した。「無責任一代男」の安倍晋三を蘇らせたのは、「排外的国粋主義に沸く世論」だ。「中韓を許すな」と憤る人々は、大増税や原発再稼働は「あっさりと」容認した。なぜなら、テレビが中国の反日デモのように大きく取り上げないから。

10月6日(土)、立川教会で年間第27主日のミサに与った。前晩ミサは昨秋の年間第28主日以来である。この日は主任司祭のチェレスティーノ・カヴァニャ神父が不在で、代わりにミラノ外国宣教会日本管区長のフェルッチョ・ブランビッラスカ神父が司式された。今年の四旬節、私は八王子教会の黙想会でフェルッチョ神父の講話を聞き、その示唆に富む内容に大きな感銘を受けた。その後、多摩教会での年間第14主日に続き、今回で3度目のミサ説教となる。

午後5時、ミサ開祭。福音朗読は、イエスが子供たちを祝福された場面(マルコ10・2-16)。フェルッチョ神父は、「今日の福音の中で、イエス様が示された愛とは、相手に対する温かい気持ちです。愛は人間が生きていく上で必要なもの。愛とは人を赦すことです。私たちキリスト者には愛を示す役割があります」と話された。大震災後、ニッポンは苦しみの分かち合いを忘れ、血眼になって憎悪の対象を探し求めているようだ。「政治主導」とメディアの「扇動」によって。


<カトリック立川教会聖堂>

◆この日のミサ中の主な歌:
入祭:典礼聖歌48「神の名は」、閉祭:典礼聖歌387「神はキリストのうちに」。 賛歌などは読誦。
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