元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

第34回ビジネス実務法務検定試験(ビジ法)の「労働法」(第6問)の問題・解答(コメント付き)について

2013-12-13 12:04:49 | 社会保険労務士
 第6問 6-1
 X株式会社では、常時100名の労働者を使用しており、X社にはその半数に満たない20名の労働者で組織するY労働組合が存在する。この場合に関する次のア~オの記述のうち、その内容が適切なものの組み合わせを次の1~5の中から1つだけ選びなさい。

 
 ア 労働者災害補償保険法(労災保険法)では、業務外の事由による災害は保険給付の対象とされていないため、X社の労働者が通勤途上の災害により負傷したとしても、労災保険法の基づく保険給付はなされない。

 イ X社においては、労災保険の保険料は、X社と労働者がそれぞれ半分ずつ負担して納付しなければならない。

 ウ 労働組合法上、X社は、原則として、Y労働組合に対し、労働組合の運営のための経費の支払いにつき経理上の援助を与えてはならない

 エ 労働組合法上、X社とY労働組合との労働契約は、書面に作成し、かつX社とY労働組合とが記名押印することによってその効力を生じる

 オ 労働組合法上、X社とY労働組合との間で労働協約が締結されると、Y労働組合の組合員に限らず、X社に使用されるすべての労働者が当該労働協約の適用を受ける。

 1.アイ 2.アオ 3.イエ 4.ウエ 5.ウオ
 

 答え 
 6-1-ア × 労災法では、業務上の災害の他、通勤災害についても支給の対象となる。
 6-1-イ × 労災保険料は使用者側が全部負担する。
 6-1-ウ ○ そのとおりです。組合は、原則として、使用者から利益を受けてはならない。
 6-1-エ ○ そのとおりです。
 6-1-オ × 基本的には、労働協約はその組合員のみに適用を受ける。3/4以上を組合員が占めるときは、それ以外の者にも適用になる。(設問では、組合加入率は半数に満たないとされている。)
 合っているのは、ウとエであり、4が正解である。


<⇒前半の1~5問の解説コメントへ>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする