元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

皆で討議させればリスキーかコーシャス(安全)どちらかに偏る!!

2013-02-07 18:25:48 | 社会保険労務士
 最後は社長が決断しなければならないが・・・

 社内会議で、討議させて結論を出したものとして、皆で出した結論だから大丈夫としていいのだろうか。アメリカの心理学者のJAストーナーは集団で物事を決めると極端に走るとした。会社ではよくこのままの現状維持にするか、それとも冒険をしてリスクを冒しても大きな利益があるかもしれないという、二者択一の決断に迫られることがある。心理実験をして、確かめたところ、個人で決めたときよりも、集団で話し合った場合には、危険な選択を選ぶというのである。この現象を、リスキーシフト(危険への移行)のという。

 
 ところが、競馬場に来ていた男たちの実験結果というのがあって、これは話し合いで馬券を買わせたところ、リスキーシフトだけでなく、より安全な馬券を買う「コーシャスシフト」(安全へシフト)が生じたグループがあったというのである。全く反対の方向のこの選択、リスキーシフトかコーシャスシフトは、どちらがどんな場合に生じるかは、結局のところ、あまり明らかにはされていないところである。

 みんなで決めるから、皆の責任となり、自分はあまり責任を負わなくていいという考えなのか、それとも、もともと積極的な者が、リーダーとなりグループの意見を引っ張っていくからなのかということでは、リスキーシフトの説明は付きそうな気はするのだが・・・では、コーシャスシフトは、どうなのか・・・・。消極的な人のグループなのか?

 ということは、会社で会議をやる場合には、このどちらかの傾向があると考えなければならないということである。会社の社長さんは、リスキーシフト、コーシャスシフトのどちらに、今日の会議の結論がどちらの傾向が強くなっているのかを考えて、決めなければならないということは言えそうである。いずれにしても、どちらの会議の結論が出たとしても、会社の社長は最後は決めなければならず、その最終の責任は社長にあるということである。企業の社長は、孤独に決断しなければならないというが、しかりである。

<参考>リーダーの心理法則(大和出版)相川充著
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