「主義といい、道といって、必ずこれのみと断定するのは、おれは昔から好まない。単に道といっても、道には大小・厚薄・濃淡の差がある。しかるにその一をあげて他を排斥するのは、おれの取らないところだ。人が来てごうごうとおれを責めるときには、おれは「そうだろう」と答えておいて争わない。そしてあとから精密に考えてその大小を比較し、この上にもさらに上があるだろうと思うと、実に愉快でたえられない。
もしわが守る所が大道であるなら、他の小道は小道として放っておけばよいではないか。知恵の研究は、棺の蓋をするときに終わるのだ。こういう考えを始終持っていると実におもしろいよ。」(勝海舟「氷川清話」より)
勝海舟らし口調で、その対応も無敵流で面白いです。慌しく時が流れる現代にあって人は固定概念にとらわれ迷走をしているかのようです。こんなとき勝海舟のように柔軟な対応がとれないものでしょうか。
もしわが守る所が大道であるなら、他の小道は小道として放っておけばよいではないか。知恵の研究は、棺の蓋をするときに終わるのだ。こういう考えを始終持っていると実におもしろいよ。」(勝海舟「氷川清話」より)
勝海舟らし口調で、その対応も無敵流で面白いです。慌しく時が流れる現代にあって人は固定概念にとらわれ迷走をしているかのようです。こんなとき勝海舟のように柔軟な対応がとれないものでしょうか。