平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

令和生まれの新種族 (@@;)

2021-08-23 14:32:54 | 競馬
令和になってから災害が増えていると言われてますが、令和生まれの人は何と呼ばれるようになるのでしょうか。新人類ではすでに古い (~_~;)

競馬の世界では、すでに令和生まれの馬がデビューしています。厳密には5月1日から令和ですが、世代で言えば2019年生まれは令和元年世代なのです。そして、今年に産駒デビューの令和世代の新種牡馬たちが、ディープインパクトやハーツクライやキンカメなどのリーディングサイヤー上位馬を押しのけて頑張っています。何と、重賞出走歴のないシルバーステートがトップを走っています (゚д゚)!


中央2才リーディングサイヤーより

リーディングサイヤーは産駒が獲得した賞金総額が評価されるランキングです。ノーザンファーム一押しの、種付け300頭超えのロードカナロアやドゥラメンテは断然有利。種付け頭数だけでなく、繁殖牝馬の質が飛び抜けているからです。内外のG1勝ち馬がズラリというラインナップ (・o・)

種牡馬の評価は、勝ち上がり率、AIEと表記されるアーニングインデックス、それに平均勝ち距離などのファクターで決まります。アーニングインデックスは平均値の1より高ければ高いほどよい。ヴァンキッシュランやトーセンレーヴのように、出走頭数が少なくて勝ち上がればAIEは跳ね上がります。キンカメ系は総じてAIEが低く、これは本来は失敗レベルなのです。


同じトーセンでもラーはAIEが低い
ワールドエースも低いから種牡馬として苦しい


勝ち上がり率の次に大事なのは、芝かダートかの適性と、どれだけ長い距離に強いかの平均勝ち距離というファクター。ロードカナロアのように、スプリントレースに強くてもクラシックで距離が持たないと評価はやがて下がってきます。平均勝ち距離は1800m前後だと2400mに強い馬が出る。もっとも、2才では2000mのレースも稀なので、これから変動する可能性も高い。

例えば、2016年の最強世代と呼ばれた皐月賞馬ディーマジェスティは、調教師が産駒を1200mばかり使う。シルバーステートも短距離で使われるし、種付け料の安い馬は、有力馬がデビューする前に使い倒すという、競馬村の悪習がそうさせているのだと思います。競馬村は馬鹿ばかりですから (;´Д`)

今年のデビュー組は、シルバーステートが種付け料80万円の世代。ディーマジェスティは100万円。ロドカナロアの800万円に比べたら1/10です。コスモス賞を勝ったトーセンヴァンノを出したヴァンキッシュランや、2000mの新馬勝ちしたトーセンクレセントを出したトーセンレーヴなんか、島川オーナーのプライベート種牡馬で値段は無きに等しい。

横道に逸れますが、島川オーナーのエスティファームが成功を収めつつあるのは、牧場の規模が小さくて、自前の繁殖牝馬が自然交配に近い状態で、自前の種牡馬を付けられるからと推測されます。大牧場が人気種牡馬に合わせて排卵誘発剤を使って種付け時期をコントロールするのが主流の今、プライベート種牡馬にはメリットが有るのです。

そもそも、この自然交配に近いやり方は、ドルメロの魔術師と呼ばれた、伝説のフェデリコ・テシオの理論なのです。ネアルコやリボーという大種牡馬を生み出したテシオは、文字通り手塩にかけてサラブレッドを生産。年間生産10数頭の個人牧場が世界の競馬を変えたのです。そのテシオの「馬の生体リズムを尊重する」という生産方式は、排卵誘発剤と黄体退行促進剤が横行する現代では見向きもされません→こちら

ここ何年も強い牡馬が出なくなった。その理由に、牝馬に使われる発情を抑えるホルモン剤があります。これは男性ホルモンと言われ、繁殖に上がって成績が悪い理由とされてます。競馬は大金が動くから闇も大きいのです (_ _;)

ということで、令和世代の種牡馬がどこまで頑張るか。まあ、年末には数と繁殖の質の暴力のキンカメ系が逆転するでしょうけど、令和世代から1頭でも2頭でも、来年のクラシックを賑わす馬が出ることを祈ります \(^o^)/

参考 2021年シーズン ジェイエス・ノミネーション情報
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする