平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

リーチザクラウンへの期待

2008-12-26 00:47:30 | Weblog
 今週行われるスポーツイベントで、最も注目されるのは土曜日・阪神競馬場のラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GⅢ)です。次の日のGⅠ有馬記念や、フィギュアスケートの全日本選手権に比較して、格付けがGⅢという2才重賞に過ぎませんが、来年を占う重要な一戦となりそうなのです。特に、名馬スペシャルウィークの最高傑作と目されるリーチザクラウンと、ネオユニヴァースの初年度傑作であるロジユニヴァースの二頭は、ここ数年でもハイレベルな馬に数えられます。

 不世出の名種牡馬サンデーサイレンスが生んだ6頭のダービー馬の中でも、まだ産駒が走っていないディープインパクトを除くと、98年のスペシャルウィークと03年のネオユニヴァースは、特に底力を感じさせる名馬でした。しかし、スペシャルウィークの種牡馬成績は期待に反し、シーザリオ(オークス、アメリカンオークス)という牝馬が唯一のGⅠ勝ち馬でした。

 03年まで父サンデーサイレンスが健在で、後継としてアグネスタキオンやフジキセキやダンスインザダークが指名された事から、肌馬(繁殖牝馬)の質が少し落ちた事が原因です。しかし、05年にアメリカで日本馬初のオークス馬となったシーザリオを出した事から、種牡馬としての期待が復活し、肌馬の質も上がったのです。今年の2才は、再評価の期待される第1世代なのです。その中から、2才女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を圧勝したブエナビスタ(スペイン語で「良い景色」)が出、そしてリーチザクラウンが2秒1(約13馬身差)という大差勝ちの初勝利から続く千両賞も楽勝したのですから、期待は高まるばかりです。

 スペシャルウィークの血統は、母がマルゼンスキー牝馬のキャンペンガールですが、マルゼンスキーはスケート連盟会長の橋本聖子議員の父が所有した無敗の外車です。そして、マルゼンスキーはイギリス最後の三冠馬ニジンスキーが父で、その父ノーザンダンサーの血統にはミヤコやゲイシャという日本語が見られるのです。ノーザンダンサーはカナダ生まれというのがポイントですよ。リーチザクラウンの母の父もアメリカ三冠馬シアトルスルーですから、リーチザクラウンは三冠馬として期待される血統です。気になるのはシアトルスルーが早熟系な事ですが、スペシャルウィーク自体に成長力があるので大丈夫だと思います。

 さて、これに挑戦する形なのが、札幌2才ステークスを2戦2勝で制したロジユニヴァースですが、夏以来の休養明けは割引材料です。札幌2才ステークスを+26㎏で制したように成長力も期待でき、今週の競馬次第でクラシックが見えてくるかも知れません。先週の朝日杯を勝ったセイウンワンダーも有馬記念連覇の父グラスワンダーに走り方が似ているし、大物感のあるスペシャルウィーク産駒はまだ何頭かいるし、当たり年の来年のクラシック戦線は目が離せません。王族からマフィアまで、正しき者も悪しき者も、同じ土俵で戦う事が出来るのも競馬の醍醐味の一つ。暗雲か希望の光か、未だに不確定の来年を占う事が出来るでしょうかね。

     エフライム工房 平御幸
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