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2014年8月11日 飛騨・信州・甲州旅行 1日目(その5)

2014年08月18日 20時42分46秒 | 旅行

「山里のいおり 草円」の夕食は、囲炉裏のある食事処になります。

 

食事処の入り口にはかまどがあり、ここで炊いたご飯が出てきます。

これだけで期待が高まります。

 

 

では、草円の2014年8月の料理、まずは前菜から紹介していきます。

アジサイがのっているのが「地鳥煮凍り」

中央の皿が「牛乳豆腐と団扇胡瓜」

その左が「岩魚煎餅、無花果利休寄せ、酢取新蓮根」

 

煮凍りにかかっているジュレは、関西風ですが、ベストの味付け、経験上ジュレの味付けがうまい宿の料理には間違いはありません。

 

 

 

 

これも前菜「瑠璃茄子陸蓮根」

 

 

 

囲炉裏には以下の二品がスタンバイ。ここで焼いているわけではなく、調理済みのものを温めている形になります。

凌ぎ 「五平餅(胡麻胡桃落花生)」

串焼き 「鮎塩焼」

 

 

飲み物はやはり日本酒、三種飲み比べがあったので頼んでみました。

左が久寿玉、右が山車(いずれも高山)、そして中央が今日行ってきた古川の蓬莱です。

 

 

 蓬莱も癖がありますが、久寿玉、山車はさらに癖があり、この中であれば蓬莱が好みでした。

 

 

 

料理に戻ります。

吸もの 「玉蜀黍真薯 一文字はす芋 じゅんさい つる紫の花の清汁仕立」

 

造り 「奥ひだサーモン生酢司 穂ぢそ 針打妙姜 葱 独活 生姜 割ポン酢」

 

 

これはお品書き外の品で料理長のサービス、「新じゃがの煮っ転がしと含めいんげんの和え物」

 

 

 

これは別注の追加料理、「特選飛騨牛6味6色セット」

にぎり炙り、にぎりみそ漬け、ローストビーフ、たたき二種、牛タン燻製

 

 

正直言って、「時の宿すみれ」以外に、これだけおいしい牛肉を出す宿があるとは思いませんでした。量的にはかなりのボリュームですが、注文してよかったです。

 

 

通常の献立に戻ります。

冷し煮物 「小芋 牛舌 鮑茸、姫玉蜀黍・玉葱、飛騨トマト・青味」

    

 

 

名物 「飛騨牛サーロインステーキ カリフラワー、ズッキーニ他」

やはり飛騨牛はサーロインでもさっぱりしていて、ここで出てきても全く重くありません。

ソースも甘辛い味噌味でとてもよくあっています。

 

 

 

 

 

止肴 「赤芋茎 馬鈴薯 夏菊 楓豆羹 割出汁」

 

 

 

 

食事は関西風の薄味のものと濃い味付けのものがうまくバランスされており、揚げ物等の脂っこいものもないので、食べ疲れることがありません。量的には結構ありますがもて余すことなく食べられるのはメニュー構成が優れているからだと思います。

 

そして食事。

「竈炊き御飯」「ひだ味味汁」「香の物 三種盛」

御飯はわずかに焦げがありますが、問題ないレベルです。「ちょっと焦げてますが・・・」と言って持って来たところに好感を持ちました。

 

 

 

最後の水物 「ひだ桃」

桃が豪快に丸ごと一個です。皮は向いてあります。にもかかわらず色は桃色で、やや硬めですが甘くておいしいです。

 

 

 

「草円」の食事は、別注料理なしでも非常にレベルが高く、今まで宿泊した旅館の中でも料理のおいしい宿上位に入ります。

お品書きに難しい漢字が多いのが難点ですが・・・

 

食事、温泉、建物とも文句なく、料金を考えると非常に素晴らしい宿です。

 

それにしても、10年前に予約しておきながら来ることができなかったことが非常に悔やまれます。この素晴らしい宿に出会うのに10年余計にかかってしまいました。

 

その分を取り返しに、またぜひ来てみたいと思います。         

 

                           <その6に続く>  

 

 

 

 

 

 

 

 

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