先日、佐久間木材の倉庫からこの写真の木材が出てきました。
サイズは180ミリ×180ミリ。
太いです。
どうやらこれ、鳥越神社の本社神輿の担ぎ棒の切れ端のようです。
なぜ担ぎ棒の切れ端がうちの倉庫にあるのでしょうか…。
鳥越神社は佐久間木材の氏神様で、台東区の蔵前橋通り沿いに鎮座する小さな神社です。
ただ、本社神輿がすごく大きいことで有名。
うちの初代と二代目が氏子総代を務めさせていただいたほど、佐久間家とはご縁の深い神社です。
実は1982年(昭和57年)に、二代目大吉が本社神輿の担ぎ棒を寄贈しました。
それ以前の担ぎ棒は1928年(昭和3年)のものだったようで、約54年経っており大分痛んでいたそうです。
初代喜三郎の五十回忌供養の意味も込めて二代目大吉が鳥越神社に寄贈したとのことです。
なんでも、南木曽町の桧1000本の中から選び、予備も含めて5本を伐採。
10カ月の天然乾燥の後に170×155×6500ミリに製材したそうです。
長さ6500ミリの通直な材を探すのは、容易なことではなかったと想像します。
さてこの担ぎ棒、いったいあとどのくらいもってくれるでしょうか?
また、次回に同じサイズの良材を探し出すことは可能なのでしょうか?
現在の担ぎ棒を前回の寿命と同じくらいもたせるとすると、次回は2039年(令和21年)頃。
おっと、二代目大吉の五十回忌と重なります。
汗、汗、汗です。