浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

帽子木型

2008-08-04 07:54:29 | 木の話題
ワタシの地元、浅草には職人さんが数多くいらっしゃいます。
木に関連する職人さんだと、江戸指物師や表具師や版画師をパッと思い浮かべますが、帽子木型の職人さんを忘れちゃいけません。
現在、わが国にはこの帽子木型づくり技術を伝承している職人さんはわずか2人しかいないそうですが、そのうちの一人が我が浅草の福岡商店、藤本洋介さんです。
鉋(カンナ)や帯鋸(オビノコ)で、ほとんど手作業で仕上げていきます。
根気の要る仕事です。
大学帽や自衛官の帽子や、カツラ用の木型も藤本さんが作られています。
帽子って、ワタシ個人はあまりかぶりませんが、スーツに帽子姿の初老の紳士をたまに見かけます。
粋ですよね。

帽子木型の木はイチョウが適しているそうです。
しかも、オスの木がいいんですって。
御存知、イチョウの木は銀杏(ぎんなん)がなる木として有名ですが、あれはメスの木。
木の中でもオスとメスがあるのは非常に珍しいです。
メスのイチョウはあばたのような節が出るので、帽子木型には向いていないとのこと。

いつの日かワタシもスーツに帽子をかぶり、粋な男になってみたい
そして少しでも藤本さんのような職人さんの技術が継承されるような貢献が出来ればと思います。

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コメント (1)
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