浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

木材チップ農法

2006-01-19 14:53:16 | 木の話題
木の新しい使い道を発見するのが私の夢です。
現在、木の使い道は「住宅用」と「紙用」が圧倒的に多いのですが、それ以外にもいろいろな木の特性を活かした使い道があります。
今回ご紹介したい木の新しい使い道は、木材チップ農法です。
取り組んでいらっしゃるのは元建設会社にお勤めだった田原義昭さん。
石川県能登町の山間で、使われなくなった水田の跡地を利用してブルーベリーを栽培されています。
もともとこの地域の水田は硬い粘土質で、繊維のように細かい根が特徴のブルーベリーには栽培が難しいと言われていました。
そこで田原さんは木材のチップを厚さ50センチほど敷き詰め、根の伸びやすい土壌を整えることで、実がしっかりした甘いブルーベリーを作っています。
チップは地元の山林から出た間伐材などで、まさに地産地消ですね。
チップは、重さが従来の土の半分ほどと軽く、しかも耕す必要がなく、雑草も取りやすい。
さらに保水性にも優れ、水やりもあまりいらないという利点があります。
高齢者にとっては、まさに理想的な農法で、新しく栽培を始める農家も増え始めたそうです。
私が注目したのはこの農法を広めていらっしゃる田原さんがもともと農業の専門家ではなかった点です。
情熱があれば何でも出来るっていうことですね。
かっちょいい!田原さん!!

≪eco-moku エコモク≫
コメント
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