コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

首藤奈知子さん

2007-10-09 12:45:25 | ノンジャンル
毎朝、NHKのニュースを視聴しながら朝食になるわけだが、アナウンサーの首藤奈知子さんが気に障るのである。NHKの朝の顔に抜擢されたくらいだから、首藤さんはとても感じのいい人だ。なのに、これでいいのかと、ときにニュースが頭に入らなくなる。

彼女の服装と髪型があまりにも古臭いからだ。まるで、田舎の小学校に集まったPTAのおばさんのような恰好だ。それも30年ほど前の。とても若い娘が好むファッションとは思えないし、首藤さんに似合っていないにもかかわらず、毎朝、野暮ったく身体の線を隠す服で現れる。いったいどこで売っているのか、街を歩いている娘に首藤さんと同じような服装を見たことがない。首藤さんがまた、中学生といっても通るくらい少女の面影が濃いので、ときどきお母さんの服を着てきたようにさえ見える。

NHKにはスタイリストは付かず、アナウンサーの服は自前だと聞く。首藤さんが好む服装なのかもしれないが、それ以前に、「良家のお嬢さん風で好ましい」と思っているNHKの男たちの「女の子」扱いが透けてみえて、不愉快なのだ。いまどき、ちゃん付けで呼ばれて、お茶汲みや肩揉みさせられ、上司から見合い写真を押しつけられている「女子社員」はいまい。少なくとも、「女の子」扱いは公正ではない、という共通認識は社会にあると思う。

にもかかわらず、首藤奈知子さんは毎朝、相変わらずの恰好で登場する。ローライズでパンツを見せる恰好をしたアナウンサーがいないように、首藤さんもあまりに極端すぎると思うのである。左翼が意気消沈したおかげで保守は息を吹き返したように見えるが、やはり保守反動は忌避されるべきなのだ。

かといって、首藤奈知子さんには、いかにもニュースキャスターでござい風のキャリアウーマンスーツも似合うとは思えない。でも、芸能人ではなく若いのだから、自分で考え選んだのであれば、結果的に中途半端な恰好になってしまってもいいと思う。

民放に移って隙のない恰好になった膳場貴子さんより、NHK時代の、冒険しすぎたり地味すぎたり揺れていた恰好のほうが、一人の働く女性の息づかいがうかがえて、ずっとよかったもの。


コメント (2)
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カラマーゾフの兄弟 1の2

2007-10-08 01:30:33 | 新刊本
フョードルが出てきて俄然面白くなってきた。この圧倒的なろくでなしが主人公であればいいなと願う。旧約を読んでいないが、新訳はよくこなれていて文体にリズムがあってすばらしい。ただ、「おきつねさん」が気に障る。つい恐山のイタコを思い出す。たぶん、フョードルの分身がミーチャ・イワン・アリョーシャであって、4人合わせて1人の男なのだろう。勝手にそうきめた。
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最近、観たDVD映画

2007-10-07 00:58:38 | レンタルDVD映画
サンキュー・スモーキング

悪名高き米タバコ業界の広報マンの悪戦苦闘ぶりをコメディタッチで。
もちろん、タバコ業界は悪玉と描かれるが、撲滅派(アメリカでは禁煙派といった生易しいものじゃなさそうだ)をからかって痛快。アーロン・エッカート扮する凄腕広報マンのけっしてまともに議論しない弁舌が見物。

サンシャイン2057

ダニーボイル監督はたしかイギリス人だったはず。イギリス人が『アルマゲドン』を撮るとこうなるという映画。

ハンニバル・ライジング

続編に旨いものなしというジンクス通り、原作も映画もいまひとつ。

ゴーストライダー

懐かしやピーターフォンダ。金に困って出演したのだろうなあ。

ナイト ミュージアム

ディック・ヴァン・ダイクやミッキー・ルーニーを配して好感度を狙ったのだろうが、金に困って出演したのかなあ。

ザ・シューター/極大射程

原作と比べるとなあ。最後のどんでん返しが効いてないのが泣ける。

ブラッド・ダイヤモンド

悲惨なアフリカを舞台にした白人の冒険英雄談。アフリカにいる白人はクズが多いが(本当か?)、クズでもアフリカを救えるということか(クズはどこにいってもクズだと思うが)。

ほかにも、アルバトロスやニューセレクトの映画を何本も観ているが、忘れてしまった。
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最近、買った本

2007-10-06 00:02:38 | ノンジャンル
『数学でわかる社会のウソ』(芳沢 光雄 角川ONEテーマ21)

30年前に読みたかった。逆にいえば、30年間もこんな初歩的な数学もわからずに、他人に講釈垂れていたかと思うと、昔の知り合いには会いたくなくなる。暮らしに役立つ数字の読みかた大事典といった本が出たら、5000円でも買うな。

『カラマーゾフの兄弟 1』(亀山 郁夫訳 光文社文庫)

新訳が若者に密かな人気を呼んでいるというので。恥ずかしながら未読だった。まだ、冒頭の「著者より」を読んだくらい。「なんだい、こりゃ」というのが正直な感想。
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