台風も過ぎて秋らしくなってきたと思っていたら気が付けば彼岸花が咲いています
今年は真夏の長雨が続いて夏らしくない日が続いたあとの台風だったため彼岸花
のことはすっかり忘れていました
そんな彼岸花の見頃を見逃さないうちに写真を撮っておこうと出かけたけど
群生場所の下調べが足りずふらふらと車を走らせての車中から見当たる場所で
撮ろうとしたたため満足ある写真は撮れませんでした、結局いつも行く芸備線
と木次線沿いを走ることになりいつもの風景となりました
ただ今回はニコンのオールドレンズNIKKOR-SC Auto 55mm/1.2
を持ち出しての撮影だったので40年近く前のレンズを試すことができ
その性能の凄さを思い知りことが出来たのは収穫でした
このオールドニッコールレンズはオーソドックスな昔ながらの設計で
開放はピントが甘くて甘甘な像でしか結ばないけどほんの数段絞り込めば
目の覚めるような凄くシャープな像を結んで昔にありがちな特徴を持った
レンズです
最新のデジタル時計のレンズにも負けない描写力はあります
でもそのような撮り方では何の変哲もない面白くないレンズとなってしまうので
積極的に開放から使うことで価値のあるレンズだと思います
どこにでもあるようなレンズ描写より味のある写りのレンズだと撮るのが
楽しくなるから
ただし絞り開放のf1.2はピント合わせが非常にシビアで少しでも油断する
と簡単にピンずれします、私的には老眼と近眼の合わせ技の私の目では
ファインダーを覗くのが難しくなってきた事もありますが写真を楽しめる
良いレンズと思っていて難しいほど楽しいです
写真は標準レンズに始まり標準レンズに回帰するという言葉がありますが
まさにそんな感じのするレンズでした
彼岸花の写真から
f1.2開放での撮影ですが最接近撮影距離が60Cmなので近づくことは無理で
フワッとしたレトロな雰囲気は味わえます
NikonDf 1/1600 f/1.2 ISO100
ちなみにツァイスのS-Planar60mmではマクロレンズだけあって
余裕で超接近撮影は得意です
NikonZ6 S-Planar60mm 1/1250 f/2.8 ISO400
NikonZ6 S-Planar60mm 1/1000 f/2.8 ISO400
NikonZ6 S-Planar60mm 1/14000 f/2.8 ISO400
お目当ての彼岸花の写真はここまでとなりました
なかなか群生を見つけることが出来ないままいつのまにか真っ赤な彼岸花の写真から
古い駅舎の写真ばかりとなりオールドニッコールの試写へと移行モードになって
しまいいろいろ絞りを変えてみたらなかなか面白い写真が撮れました
NIKKOR-SC Auto 55mm
NikonDf 1/2000 f1.2 ISO200
NikonDf 1/3200 f1.2 ISO200
これなんか最高にノスタルジックな仕上がりとなっています、少し古いイメージの
写真になっていて絞り開放で合焦点ではピントが来ているのですが開放による収差
でフワッとして合わせて周辺の減光も雰囲気ある感じになっています
NikonDf 1/4000 f1.2 ISO200
古いレンズなのでどの絞りでもめちゃ甘いイメージなるかと言えばそうでなく
結構シャープな像は最新デジタルカメラでも十分に使える画質です
f1.2
f1.4
f2.0
ここまで絞れば十分な画質になってシャープな画像は下手な最新の廉価ズームレンズに負けていないです
f2.8
オールドらしい描写
f1.2
この絞り値よりも絞り込めばカリカリ感がハンパないです
f5.6
f1.2 ちょっとピント位置が奥ですが
f2.0
f8.0
f1.2
f1.2
f1.2
f1.2
f1.2
f1.2
f2.0
f2.0
f2.0
f2.0
f2.0
最後に観光トロッコ列車おろち号が入線してきたのでこれも撮っておきます
もうじき見ることが出来なくなるので
これらの試写から言えることはオールドレンズイコール性能が劣るとは言えない
と思うし使い方次第では最新の設計のレンズと肩を並べる性能もあるという事
それよりも古いレンズほど個性があってその個性をうまく引き出せば
今のレンズに無い味わい深い絵の写真が撮れるという事でより写真の面白さが
沸々と湧き上がりファインダーを覗くのが楽しくなる写し込んだ絵を見る度に
あーしようこーしようと次から次へとイメージが浮かんできてシャッターを
押す指が止まらなくなる
何とも楽しい時間が過ごせます
今回のオールドレンズ NIKKOR-SC Auto 55mm/1.2は
期待以上に素晴らしい標準レンズでした
当時の標準レンズの標準はf1.4もしくはf2.0なのでf1.2は
レンズ収差を犠牲にしてまで明るさが必要とする特別なユーザ向けと思っていました
この時代よりずっと後に明るさとレンズ描写性能を両立させた特別な
ノクトニッコールf1.2のレンズが出たので無印のf1.2はふわふわな
標準レンズと思い込んでました
特に開放での色乗りがとても良い味わい深いレンズでした
ちなみにこのノクトニッコールはミラーレスレンズとして58mmf0.95
という化け物レンズとして100万円超えで復活しています
ここからは
NikonZ6によるツァイスのSーPlanar60mm f5.6による写真です
Dfと画像処理エンジンが違うので絵は目が覚めるような鮮やかさで青が鮮やかです
真っ青な青空に映えています
それぞれにカメラとレンズに特徴の違いがわかります
Dfはどちらかというと中間調の表現が豊かで悪く言えば眠い色調
Z6は見た目から鮮やかでぱっと見はきれいですこちらも悪く言えば目がちかちかする
像ですかね
Dfが玄人好み、Z6は万人受けする絵でしょうか、それぞれ好み次第ですが
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