4島返還論の無理 日本政府は、1955年に始まった日ソ国交正常化交渉のなかで、突然それまでの立場を変え、「国後、択捉は千島列島ではないから返還せよ」と主張し、歯舞、色丹とあわせて「四島返還」を要求しはじめた。そのために、ソ連との領土交渉は、「千島問題」ではなく、「北方領土」問題となった。しかしこれまで、3回にわたって歴史的経過を追跡してきたように、「北方領土」は、日本独特の概念であり、国際交渉に使える概念ではない。多くの日本人は、自民党の詐術につき合わされ、マスコミもそのことを問題にしない。だから、日ロ領土交渉は不毛となるのだ。 . . . 本文を読む
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