プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

千島問題   4島返還論の無理   なぜ日ロ領土交渉は不毛となるのか(完)

2010-11-21 19:16:01 | 政治経済
4島返還論の無理 日本政府は、1955年に始まった日ソ国交正常化交渉のなかで、突然それまでの立場を変え、「国後、択捉は千島列島ではないから返還せよ」と主張し、歯舞、色丹とあわせて「四島返還」を要求しはじめた。そのために、ソ連との領土交渉は、「千島問題」ではなく、「北方領土」問題となった。しかしこれまで、3回にわたって歴史的経過を追跡してきたように、「北方領土」は、日本独特の概念であり、国際交渉に使える概念ではない。多くの日本人は、自民党の詐術につき合わされ、マスコミもそのことを問題にしない。だから、日ロ領土交渉は不毛となるのだ。 . . . 本文を読む