DuncanCycle-NewBLOG-

DuncanCycle HP http://duncancycle.com/

CERIANI フロントフォーク再生

2018-07-18 | WORKS
CERIANI フロントフォークを再生致しました。

DUCATI単気筒エンジンのナローケースに合わせるとのことでしたのでインナーチューブをカット、
CERIANIフォークでよくあるボトムチューブのクランプが破損していましたので、溶接による修復となりました。
クランプは過去に外側のみ溶接補修の形跡がございました。今回は破損箇所全周の溶接、整形となりました。
整形とは言ってもあまり追い込まず、強度優先とさせて頂きました。
クランプ内径はフライスで20.00mmに合わせ、新品シャフト現物合わせで小々大きくしました。















CERIANIのキャップ(31.50mm P1.25)に合わせてインナーチューブをねじ切りしました。
ねじ切りのみでなく、スプリングの滑りを考慮したテーパー加工、オーリングの潰し寸法も大切です。
ここのねじ切りはマニュアル旋盤によるネジ切りですのでミスしますと使用不可となります。
ミスの許されない集中力が必要です(すべての工程で必要ですが...)

インナーチューブカットに合わせてバネレートの変更、オイルの交換も合わせて組み立てさせて頂きました。

フロントフォークという箇所だけに車両から外した状態を想像しますと出来るだけ早期の納期を予定していましたが
予定より納期がかかってしまいました。それにもかかわらず、お待ち頂けて大変助かりました。ありがとう御座います。

お陰様で使用に耐える補修が出来たかと思われますが
実際に取り付けて走行しないと確認出来ませんので
不具合ございましたら申し付け頂ければと思います。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DUCATI CORSE | トップ | MV 125S 納車整備中 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ツガル)
2018-08-10 23:05:25
早速、送って頂きましたのに、私用で、なかなか、チェックできないでいました。

富士で見ていただき、「ボトムケースエンドにクラックが入ってますね~」、と云われるまで、ぜんぜん気づきませんでした。

あのままですと、大変なことになってましたね~
アクスルシャフト、オリジナルの、19.99mmを探して、クランプボルトは、セフティワイヤー用に穴が開いてますの、閉めすぎないようにします。

大変、丁寧な作業、感謝いたします。
引き続き、ワイドエンジンもよろしくよろしくお願いいたします。
返信する
ありがとうございます。 (ダンカンサイクル)
2018-08-11 18:39:07
ツガル様

いつもご用命ありがとう御座います。
溶接屋さんの推測ですと、このフォーク製造の段階からある程度の巣が発生しているので弱いのではとおっしゃっていました。OLD CERIANIにこの症状は良く見受けられます。ある程度の強度は確保出来てると思います。
ワイドエンジンもご満足頂けるように整備します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

WORKS」カテゴリの最新記事