DuncanCycle-NewBLOG-

DuncanCycle HP http://duncancycle.com/

tt2 pantah racing replica

2020-02-25 | WORKS
入庫時からとても色気のあるこのTT2
コンディションも見た目も良く、私が触る箇所あるかな?と感じておりましたが
センス溢れるオーナー様のお好みにお応え出来るように整備させて頂きました。




マグネシウム合金のマルゾッキサスペンション。ブレーキとのバランスを考慮しながら調整させて頂きました。


マロッシのキャブレターは見た目も乗り味も良いですね。FCRと乗り比べしてみました。
どちらも良いのですが私はこちらの方が好みかも知れません。強烈な加速が味わえます。
ステーを支えるボルトはほとんど六角高張力ボルトで合わせてみました。


TT2の当時物純正レブカウンター。文字盤に少しの汚れありましたが触ってはいけない所でしょう。
オーナー様が海外のオークションで見つけて下さいました。状態も良く当たりですね。
手前は70年代のDUCATI純正キーシリンダーです。
年代が合いませんがコンパクトなのでこちらを採用させて頂きました。(ぼやけて見えてすみません)



最新のメッシュホースやキラキラのアルマイト仕上げのバンジョーはあまり似合わないのではと思いました。
オイルホースは古典的なラバーホースにバンド固定。燃料ホースはグリーンホース。
熱が不安ですので品質の良いホースを選びたいものです。イタリアンはこれが似合いますね。



スクリーンビスはプラスチックビスと悩みましたがこちらのすり割りビスにしてみました。
色気が増したのではないでしょうか?

最も大切で軽視出来ないのは安全と乗り味だと思いますが、
この手の特別なオートバイは見た目も拘り粋に乗りたいものです。
お客様のご利用、ご要望にお応え出来る様に整備したいと思います。
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F3 250 テスト走行開始

2020-02-21 | WORKS
F3 250 テスト走行開始

デイトナレースの実走車両が約60年の時を経て日本の公道でテスト走行となります。





ダブルパネルのアマドーリ。ビックリする程軽量です。BONAZZIのフロントフォークも素晴らしい造りです。


ポートに合わせてシリンダーヘッド垂直よりやや上向きの角度に位置するレーシングキャブ。キャブが干渉しない様に通常のモデルの場合マニホールドを曲げるのですが、混合気がスムーズになる様にストレートのままフレームを凹ますという手の掛かり様に驚きました。バッテリーは当時物のナットを再利用しダミーケースとなっております。


超軽量の排気管は素晴らしいレーシングサウンドです。
このオートバイのすべての部品はこの音の為に製造されたのではないでしょうか?
シートレールとシートが跳ね上がる様に上向きに流れるラインも美しい。


ナンバープレートステーは恥ずかしながら自作です。当然加工せずにボルトオン。
写真で表現できず恐縮ですが角度によってブレーキパネル内側の赤塗装が少し見えるのが良いですね。


燃料キャップも素晴らしい。超の付くレアアイテム。メッキもこのままが良いですね。


今回の修復アプローチもフレームの芯出し測定から行いました。
砂型エンジン、マグネシウムの部品も多く、代替えの無い部品の修復は神経がすり減りましたが、コンディションが良好でしたので仕上がりも満足の行く修復内容だと思います。
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tt2 レーシングパンタレプリカ

2020-02-14 | WORKS
tt2 レーシングパンタレプリカ


マロッシマニホールド。TT2にはこれですね。ポリッシュも丁寧で時間の掛かった加工が施されています。


ステーの塗装も出来上がり早速タコを取り付けてみました。


外側へ除くファンネルは素晴らしい眺めですね。ベルトカバーも良い雰囲気です。
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Ducati 250 F3

2020-02-08 | WORKS
Ducati 250 F3

素晴らしいレーシングパーツ。どの箇所も手間の掛かった仕様で見惚れてしまいます。





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マルゾッキサスペンションのリビルド

2020-02-05 | WORKS
マルゾッキサスペンションのリビルド

弊社ではお客様からのリクエストの多いリアサスペンションのリビルドです。

状態によって様々ですが再メッキによる完全修復や極力オリジナルを残したままの修復などバランスを見ながら
リビルド致します。

今回は車両に取り付けた時のバランスを考慮してボルト、ゴム類は新品交換、
メッキは当時物で素晴らしい雰囲気でしたのでスプリングとボディは清掃、研磨のみで進めさせて頂きました。






オイルシールの受蓋がカシメのタイプは本来お直しが難しいのですが弊社ではお直しも承ります。
(リビルドキットは使用せず、純正品の再利用です)


インナーシェラウドは品質の良いリプロダクトがお勧めです。
リプロそのままの使用はリアサス本来の性能に影響が出たり、アルミボディの変形につながりますので
しっかりと寸法を合わせたい箇所です。
そんな事しなくても良いのではという事も言われますが、何事も突き詰める事が大切で、
その経験が技術向上につながるのではと信じております。
(突き詰めてた結果そんな事する必要はないという事は多々御座います。)




最近はオリジナル重視のリクエストが多いような気がしますが、
どのような修復アプローチであってもマルゾッキらしい柔らかいしっとりとした感触を味わいたいですね。
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