覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

高松宮記念に寄せて

2005年03月22日 17時41分56秒 | Weblog
 喜久子妃殿下が薨去遊ばした昨年末12月18日早朝、その当日も翌日も中央競馬では中山 中京 阪神の3場でレースが行われた。御悼み申し上げる空気が醸されたことは言うまでも無い。

 拾ってみると、

 18日中山では、1日12R中なんと9Rで8枠を連対させた。妃殿下のお印が 撫子 であり、それがピンク色の花をつけることから、あしらわれたと拝察させていただく

 18日中京では、メイン 準メインともゾロ目を馬券にした。 10R 8-8 11R 7-7 最終12R 7-8  ゾロ目は先に逝かれた宮様と天上にて再開を果たされ、再び並びの御座にもどられた暗なる御供養であろう。ゾロ目が最終で7-8で並ばれたのもさぞや。

 19日中山では、10 11 12 と最後の3Rをお弔いの黒の2枠が1着した。

 19日阪神でも、7Rで2枠を発射した。メインの阪神牝馬ステークスは、ヘヴンリーロマンス(天上の愛)がしめくくった。お供の2着にはメイショウバトラー(執事)が見守った。

 今週末に向け、この お弔い開催となった週、宮様妃殿下にゆかりの深い中京のメインCBC賞、逝かれる妃殿下の見守られる中勝った 6枠12番 プレシャスカフェ  これを抜きに語るべきではないだろう。

 ちなみに、プレシャスカフェ 貴い寡婦(未亡人)ぇ とは、妃殿下御自身のこと。日本赤十字の名誉副総裁でもあられた。病躯をおして自ら癌撲滅はじめ御尽力ひとかたならなかった妃殿下をお偲び申し上げたい。

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妃殿下薨去の宮杯は

2005年03月22日 17時40分49秒 | Weblog
 今週末は、豪華4重賞が組まれ、愛・地球博開催記念も行われる。

 GⅠ高松宮記念 であるが...皇室のページから引く

  宣仁親王妃喜久子殿下には,平成16年12月18日午前4時24分,聖路加国際病院において,敗血症のため,薨去(こうきょ)されました。
 妃殿下は,癌撲滅の運動に意を注がれ,すでに30年を経て世界的に高い評価を受けている高松宮妃癌研究基金の名誉総裁として,...



 先ずは妃殿下が身罷られたことを踏まえ、高松宮殿下記念世界文化賞 が1988年から創設され(その年のこのレースはGⅡでしかなかったが、勝ち馬はオグリキャップ。96年のフラワーパーク優勝ナリタブライアン4着の年からGⅠ)、中京唯一のGⅠたることを押さえておきたい。

 にもかかわらず、このGⅠ 登録馬に 1頭 異様な馬名が目を引く。

 ロイヤルキャンサー

 ロイヤルは皇室、キャンサーはcancer 即ち、癌。

 新潟中越地震の翌日の菊花賞と、北九州地震の当日のスプリングSがまったく同じ馬番 ⑤ ⑱(=16頭立て②) であったこと、北九州記念で昨秋勝った橋口厩舎が、その北九州が震災をこうむった当日、遠く関東で美酒を汲むわけにはいかなかったこと(1番人気ペールギュント負け) を前提に、再び橋口厩舎の ローゼンクロイツ(薔薇色の十字架) ゴールデンキャスト アンフィトリオンらの動向やいかに。

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「毎日」の思い出

2005年03月22日 00時09分21秒 | Weblog
 もうすぐ1年前が近付いてくるので、思い出話をしよう。毎日杯 と言うのが、今週組まれているので、

 昨年の桜花賞、JRA中央競馬会が発表してきたレーシングダイアリー(各週に行われる主要レースにあわせ、広告として出されるキャッチコピーのようなもの)は、次のようなものだった。

 桜冠を一途に想う、躍動する美に満開。  第64回 桜花賞

 このレーシングダイアリー(略してRD)だが、馬券的中に関係あるかと言うと、もの凄くある。
 私のこれを見ての第一感は、秋のあるレースを紐解くことだった。さまざまのレースがあるが、重賞競争だけでもその名称を悉く覚えているほどではない私だが、主要レースなら、さまざまの思い出と共に、タイトルだけで血が躍るものもある。大レースほど、その以前の何らかのレースに的中に至る示唆が隠されていると言う信条で戦う私。

 このキャッチから、すぐさま私は、桜冠 という、造語に違和感を覚え、桜冠=王冠 では無いのかと感じ、直ちに去年の春の桜花賞からすると、前年2003年秋の重賞、毎日王冠GⅡ という、中距離路線の主要レースに思い当たる。
 直ちにその枠順を紐解き、向こうの示唆する 「桜冠」 を無事に見つけることが出来た。レース結果と共にその容疑者を御披露しよう。

 2003年3回東京2日 10月12日 11R
 第54回 毎日王冠GⅡ

 1着 6枠 7番 バランスオブゲーム
 2着 8枠11番 トーホウシデン
 ...
 ...
 ...
11着 7枠 9番 サクラティアラ

 結婚式ファンでなくともご存知のように、ティアラ とは、皇族女性または花嫁がつける冠である。サクラティアラ 正しく、桜冠ではないか。位置は 7枠 9番。

 後は桜花賞の枠順発表を待つだけ。フルゲート必至の桜花賞では、9番は5枠になるはずだ。

 発表された枠順は期待にそぐうものだった。勝ちそうな馬が、9番ゼッケンを背負い登場してきた。

 5枠 9番  ダンスインザムード 武豊 (圧倒的一番人気)

 レース結果は

 1着 5枠  9番 ダンスインザムード
 2着 7枠 13番 アズマサンダース

で、9番と7枠で決着した。

 月日を置いて、その年(昨年)の秋。毎日王冠は10月10日に組まれていた。
 この日は、私たち、趣味人にとり、特別な日である。私はアマ将棋5段。現将棋名人森内俊之は、一昨年からライバル羽生善治から続けざまにタイトルを奪取し、この時点で名人ほか竜王 王将 と羽生から奪った3冠を維持し、棋界第一人者の位置に立っていた。10月10日は、この現名人森内俊之の誕生日。それだけなら...が、この日行われる競馬の毎日王冠の冠名のもと 毎日新聞社は、何と将棋の名人戦を主催する新聞社である。おまけに森内名人が保持する別の 王将 のタイトル戦もまた、毎日新聞社が主催している。
 毎日新聞社が主催する、将棋のプロタイトル戦2つを保持する棋界第一人者森内名人の誕生日に、たまたま同じ社が主催する競馬の主要レースが組まれる。
 こうなれば、枠順 出走馬に、如何に「将棋森内名人」性を見つけ出すか、が勝負となる。

 作業は意外にたやすかった。何しろ、縁台将棋と違い、将棋会館にも出入りし、タイトル戦に胸躍らせるわたしのこと。日曜の地震の際も、私はNHK杯決勝戦 羽生4冠対山崎6段 の対局を観戦中であった。横浜生まれの森内名人、お師匠さんは、勝浦修9段 と言う。
 森内先生御紹介はhttp://www.shogi.or.jp/syoukai/index.html

2004年4回東京2日( 10月 10日) 11R 第55回 毎日王冠(GII)

 1着 4枠 4番 テレグノシシス  勝浦正樹
 2着 8枠10番 ローエングリン  横山典弘

 将棋が勝手に競馬に反映するのではなく、レースのスポンサーを慮る競馬会の礼節と演出の賜物である。

 将棋名人戦はhttp://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/shougi/news/20050319ddm041040088000c.html

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