覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

行進曲(マーチ)の思い出

2005年03月24日 02時10分25秒 | Weblog
 毎日杯のある週に、毎日新聞社主催の選抜高校野球が開幕する。早速水入りで順延となってしまったが、開幕カードから、前年夏を制した 駒大苫小牧 対 戸畑 が組まれ、同じ北海道からやって来るコスモバルクになぞらえ(どうもそれを見こし、バルクの復帰戦をこのシーズンの日経賞に定めたものらしい)、活躍を注視する。ディフェディングチャンピオンチームが負け、バルクも3着以下では、馬産地北海道は悲鳴が上がる。
 駒大苫小牧の 駒 とは、言うまでも無く馬のこと。今年は、北海道の高校で生産された中央馬 ユメロマン をデビュー勝ちさせたほどの競馬会である。

 高校野球には、入場行進曲=マーチが付き物だが、このマーチステークスに格別の楽しみをもたらしてくれた馬がいた。その話をしよう。その馬は2000年からこのレースに出走した。



マーチステークス の成績

2000 1枠1番 タマモストロング
     3枠5番 スマートボーイ

2001 7枠14番 アイランドオオジャ
     6枠11番 ホーマンスピリット

2002 7枠14番 マンボツイスト
     8枠15番 スマートボーイ

2003 4枠 7番 スマートボーイ
     1枠 2番 ワンモアマイライン

 ここまででこの馬の役割は終わり。翌年は出走せず、
2004 1枠 1番 アンドゥオール    長浜博之厩舎
     4枠 4番 プリサイスマシーン


 この馬がマーチステークスに出走して馬券にならなかった2001年ですら、1着のアイランドオオジャの同枠 7枠15番にスマートボーイ はいたのである。即ち、スマートボーイがこのレースに出てきたら迷うことなくそこから買い! であった2003年まで。2004年1月25日の平安ステークスをもち、この馬はターフから姿を消した。

 昨年のこのスマートボーイがいない退屈なレースは、入場行進曲=マーチが、「世界にひとつだけの花」で、その作者の槇原敬之 にちなみ、長浜博之厩舎だったのかとも思ったが、ではその前の2003の「大きな古時計」の年は、孫が祖父を恋うる歌で、伊藤厩舎で伊藤直人の乗るスマートボーイという親子馬券という仕掛けもあったのだろうか?

 今年の入場曲は、サザンの 「君こそスターだ」 である。いかがなるや。

 それにしても、スマートボーイがいて出走してくれたときに比べると、私にはマーチステークスなどまったく興味が湧かない。


  スマートボーイ  伊藤直人騎手 伊藤圭三厩舎 
           生産者 グランド牧場
           馬主  グランド牧場

 つまり、高校球児が胸躍らせる、選抜のシーズンの行進曲レース マーチステークス だからこそ、「グランド」牧場の球児(ボーイ)は走るという主催者=競馬会側の演出で、主役を担わされたのである。

 ちなみに、選抜野球中継の、毎日放送のページを開くと、今年の中継のイメージキャラが三倉まなかな の双子姉妹になっている。どこか、阪神競馬だろうか。選抜にあわせ、ゾロ目を出してくるかもな。

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