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さらなる過酷映像30分が復活収録!ウィリアム・フリードキン監督作品「恐怖の報酬」完全版来月公開!

2018-10-04 21:43:46 | 作品レビュー

さて、今日は都内某所でウィリアム・フリードキン監督、ロイ・シェイダー主演「恐怖の報酬」(77)を試写で観て来ました。

映画通を名乗る人間なら恐らくH.Gクルーゾー監督、イブ・モンタン主演によるサスペンス人間ドラマの傑作「恐怖の報酬」(53)を1度は観ているでしょう。南米奥地の油田が爆発し、それを消火するためのニトログリセリン(僅かな衝撃で大爆発)を乗せたトラックを命懸けで運転する4人の男たちの息詰まる地獄行脚を描いた作品です。そのクルーゾー版をフリードキンが新たにリメイクした77年版はまるで呪われたかのような様々な出来事により全米では興行的に惨敗し、そのため121分あった上映時間がバッサリと30分もカットされた92分の短縮版が日本を含めた北米以外で公開されたのでした。(幸い日本で発売されたVHSは121分の完全版で、私も本作を最初に観たのがこのVHS)

そして今回、本作「恐怖の報酬」に対するフリードキン監督の愛着と執念が数十年間に渡って権利者が不明状態だった問題を監督自らクリアし、映像を4Kとして修復し、サントラをリマスターした文字通りの完全版として復活。各国の映画祭を席巻した後、いよいよ我が日本にも上陸する事となったのです。

私自身、今回久々に観た本作「恐怖の報酬」完全版ですが、当たり前ながら92分の短縮版と違い、ロイ・シェイダーら4人の男たちのそれぞれ2度と後戻り出来ない暗い過去や、まさに観る側が呼吸困難になるような命懸けのニトログリセリン輸送の道程がより過酷に、冷酷に、そして無惨に私たちに迫って来ます。個人的にはやはり最初に観て強烈なインパクトだったクルーゾー版がベストですが、敢えて無駄な部分を排除し物語のテンポを重視したこのフリードキン版も私は好きです。そのゾッとするようなラストも含めて、とにかく恐い、面白い。まさに最高のリメイク作品です。

さあ、このウィリアム・フリードキン監督作品「恐怖の報酬」完全版は、いよいよ11月24日からシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町にて地獄行脚ロードショーとなります!!

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