陳眞「馮貴石・・出てこい!馮貴石!・・出てこいと言ってるんだあぁぁぁ!💢」
馮貴石「ひいぃぃぃ!💦」
陳眞の台詞は中尾彬の声でお読み下さい😚。『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)から、恩師霍元甲を謀殺した犯人である腹巻きをした田廚子(黃宗迅)と背後の柱に隠れる馮貴石(韓英傑)ら2人の日本人に怒りを爆発させる陳眞!
『〜怒りの鉄拳』日本公開当時は、この臆病で卑怯な馮貴石を演じた韓英傑が前作『ドラゴン危機一発』(71)で無敵の悪漢沙密工場長を演じた影星と同一人物だとは分かりませんでした。
さらに韓英傑が本作の武術指導担当にして香港映画で初めて「武術指導」の肩書きを名乗った偉大な映画人である事も全く知りませんでした。
また憎々しげに田廚子を演じた黃宗迅も、60年代から70年代の邵氏兄弟公司を代表する反派(悪役)影星で、確か黃宗迅が唯一正義派で無頼の剣士を演じた『怪侠』(68)なんて異色武侠片もありましたね。
『ドラゴンへの道』(72)で最後に悪の正体を現す王叔父さんも強烈な印象だった黃宗迅ですが、私生活では同じく邵氏の名女優だった焦姣との鴛鴦夫婦は有名でした。
改めて、この陳眞vs田廚子&馮貴石ら2人との対決シーンこそが香港映画史上最大の復讐劇である『ドラゴン怒りの鉄拳』を文字通り象徴するシーンであると同時に、武打星李小龍のいざ闘う場面となれば“一匹の野獣となる!”強烈にして鮮烈なるキャラクターを確立させた記念すべき一場面となったわけです。
You guys no place to hide!! Time to revenge my teacher!! Cool shot from Fist of Fury.