超級龍熱

香港功夫映画と共に

「死亡遊戯:THE DESTINY」②

2019-10-25 09:40:42 | 闘神伝説~李小龍

「BRUCE LEE in GOD/死亡的遊戯」(00)が日本で製作された事で国内に入って来た約96分のラフカット。それは最初2本の60分のVHSに分かれてアートポートの某関係者の許に送られて来たそうです。ただその某氏が比較的気軽に2本のテープを持ち歩き、また比較的気軽😅に各所で再生していた事もあり、最初はコンディションが良かったそのテープですが、一時期から4階は“龍殿”のフロアのシーンにテープ損傷によるノイズが入ってしまったそうです😅。

さて、ここからが今回の本題です。ご覧の“龍殿”でのリーさんvs韓国合気道金段こと池漢載の戦闘開始シーン。この2人が睨み合った直後にリーさんが「アチョオォォォ!」と池師範の顔面を蹴り上げるシーンとなるんですが、ラフカットを見るとリーさんがこの蹴りのテイクを何度も何度も、それこそ執拗に撮り直している事が分かります。
まあそれは相手の池師範のドン臭い(失礼!😅)リアクションもリテイクの原因かと推察しつつ、実はこのリーさんが池師範を蹴り飛ばすシーンで、そのリーさんの蹴りがスローモーションで撮られているテイクが幾つかあるのに気がつかれたでしょうか?
この「死亡遊戯」約96分のラフカットでスローモーションで撮影されたシーンは、このリーさんが池師範を蹴り飛ばすテイクのみです。
では何故リーさんはこのシーンをスローモーションで撮影したのか?
残念ながらその理由は分かりません。それを知っているのは天国のリーさん、そしてもしかしたら今もご存命の池漢載老師だけでしょう。
このように「死亡遊戯」のラフカットには「GOD」と「A Warriors Journey」(00)が公開された後も、依然として謎に包まれたままのテイクが幾つも存在しているのです。
例えば、ダン・イノサントが守る“虎殿”でリーさんが自分の頭にヌンチャクが当たりNGのはずのテイクを完璧主義者のリーさんが何故OKテイクとしたのか?
終盤のイノサントとのヌンチャク合戦で、どうやっても編集が繋がらないヌンチャクスイッチワークを見せるリーさんを横から撮っているテイクがあるのは何故なのか?
ジャバールの“未知の恐怖”のフロアで明かされたジャバールのあの衝撃の“猫目”は誰かどのように撮影したのか?本当にジャバールの目にコンタクトを入れて撮影したのか?
いま私が思いつくだけでもこれだけの謎が残されたままの「死亡遊戯」のラフカット。
だからこそ私たちの「死亡遊戯」探しの旅はまたまだ続くのです。そしてそれが私たちの“DESTINY(宿命)”なのです。Yes I Do Not Fear the Game of Death!!
「死亡遊戯:THE DESTINY」次回をお楽しみに!

Bruce Lee against Korean hapkido master Ji Han Jae confrontation.
From 96 minutes out-takes,we can find when Bruce kicks master Ji's face,Bruce shots the scenes as slow-motion few times.
Nobody know the reason and answer of this action sequence.

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