藤井聡太棋聖に渡辺明名人が挑戦する「棋聖戦五番勝負」の第2局が行われました。
棋聖戦は1日勝負ですから、スピーディーかつスリリングで見ごたえがあります。
順位戦は終局が夜中の12時すぎと、ゆっくりしすぎて、中抜きで観戦したりするのですけれど、きょうは、最初から最後までじっくりと見てしまいました。
本局は1局目に引き続き、相掛りの力戦となり、形勢は互角のまま終盤に突入。一時は、渡辺名人に押し込まれ、渡辺名人の勝ちパターン(玉を固く囲って、次々に攻めの手を続けていく)に嵌ったかと見えたのですが、残り時間のない中、ここを藤井棋聖は普通は指さないような手(解説の藤井猛九段、曰く)を連発し凌ぎます。
ここ、最高に面白かったです。攻め込んでいた角を追い返し、虎視眈々と攻めに参加することを狙っていた飛車を封じ込めてしまいます。
終盤は1時間半以上開いていた時間差を使い切り、渡辺名人が先に1分将棋となり、それでも、さすが渡辺名人。藤井棋聖が1手でも間違えたら逆転という、激しい攻防となります。
最後は藤井棋聖が終盤力を発揮して、171手で勝って連勝し、初防衛と最年少九段へあと1勝となりました。
強い人同士だからこそ見られる、すごく面白い対局でした。
第3局は7月3日、静岡県沼津市の沼津御用邸で行われるそうです。
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